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アスクル/5~8月は減価償却費減少で営業黒字化

2019年09月13日 13:10 / 決算

アスクルが9月12日に発表した2020年5月期第1四半期決算は、売上高978億9100万円(前年同期比4.2%増)、営業利益14億7900万円(前期は1億1100万円の営業損失)、経常利益14億5600万円(1億4600万円の経常損失)、当期利益9億1000万円(2億3400万円の当期損失)となった。

<アスクル>
アスクル

eコマース事業の売上高は955億6200万円(3.5%増)となった。差引売上総利益は、オフィス生活用品やMRO商材などの増収、収益力の高い自社オリジナル商品の拡充などにより、224億7800万円(4.1%増)となった。

売上高配送費比率が減少し、前期に「ASKUL Value Center 日高」の固定資産を減損したことにより減価償却費が減少したため、販売費・一般管理費が1.9%減の212億2400万円となり、営業利益は12億5400万円(前期は営業損失3800万円)となった。

BtoB事業は、さらなる成長に向けて引き続きeコマース戦略を実行した。アスクルで購入経験のないお客がサーチエンジンで商品を検索した際に、アスクルのWEBサイトが上位に掲載される施策(SEO)やインターネット広告を強化したことにより新規のお客の利用が増加した。

ビッグデータやAI(人工知能)を活用したWEBサイト上の検索機能の進化や定期配送サービス、コピー用紙の残量をIoT機器で検知し自動的に配送するサービスにより、従来からサービスを利用するお客の購入点数・単価ともに増加した。

商品の種類別でみると、店舗などで頻繁に利用される日用消耗品や消耗紙、オフィスで利用される飲料などの生活用品が成長をけん引し、MRO商材、医療・介護施設向け商材の売上高も拡大した。

注力分野であるロングテール商品も順調に拡大しており、売上高は795億5100万円(4.2%増)となった。

BtoC事業は、「LOHACO」の売上高は122億7000万円(2.5%減)となったが、子会社チャームの増収により、BtoC事業合計の売上高は160億1100万円(0.4%増)となった。

「LOHACO」は、広告などのフィー収入が増加し、「配送バー」の改定と「ひと箱eco」サービスなどの効果により売上総利益率が上昇し、売上高配送費比率も低下していることから、損益の改善が着実に進んだ。

通期は売上高4040億円(4.3%増)、営業利益88億円(94.7%増)、経常利益86億円(94.6%増)、当期利益54億円の見通し。

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