スシローGHD/9月期はコロナ禍でも増収、営業利益120億円
2020年11月06日 13:00 / 決算
スシローGHDが11月6日に発表した2020年9月期決算によると、売上収益2049億5700万円(前年同期比2.9%増)、営業利益120億6100万円(17.1%減)、税引前利益105億3600万円(26.6%減)、親会社に帰属する当期利益64億5700万円(35.2%減)となった。
コロナ禍でも増収となり過去最高売上を達成し、営業利益120億円を確保した。第3四半期発表の修正予想に対しても各項目とも超過達成となった。コロナの影響が最大だった第3四半期も営業黒字を確保。第4四半期はV字回復で売上・各利益とも第2四半期を超え、下期の当期利益も黒字となった。
国内スシロー事業では、期初目標26~30店の出店目標に対して、通常型20店、都市型13店、合計33店を出店し、目標を超えた。コロナ禍により既存店昨対は5.1%減と2017年度以来のマイナスになったが、テイクアウトとデリバリーを強化し、コスト削減で利益確保に取り組んだ。
テイクアウトとデリバリーでは、専用商品を導入し、CM露出など継続的にアプローチを実施した。実験を開始したテイクアウト専門店、自社デリバリーなどで更なる可能性を追求している。
また、新価格帯(480円)を導入し、従来出せなかった商品を出すことでラインアップを拡充することで、お客の満足度向上と客単価向上を実現した。新価格帯は、売上比率で約2%を記録し好調なスタートとなった。なかでも、特大えびフライは想定の2倍の売れ行きだった。
新規開発事業では、期初目標22~26店の出店目標に対して、居酒屋業態「杉玉」直営12店、FC3店、新規事業「Sharetea」2店、合計17店となった。居酒屋業態はコロナの影響が大きいが、成長を止めずに直営重視で出店を継続する。
海外スシロー事業では、期初目標22~26店の出店に対して、台湾11店、香港4店、シンガポール3店、韓国2店の合計20店にとどまった。立て直しを図る韓国を除くと出店は、ほぼ予定通りとなった。各地域でコロナ影響があり政府規制は異なる中、柔軟に対応しながら成長を実現する。
店舗開発では、70店舗出店(国内50店舗(うちFC3店舗)、海外20店舗)、12店舗退店(国内5店舗、海外7店舗)したことにより、期末店舗数は、国内586店舗(うち、FC3店舗)、海外38店舗の合計624店舗となった。
次期は、売上収益2506億円(22.3%増)、営業利益173億円(43.4%増)、税引前利益163億円(54.7%増)、親会社に帰属する当期利益105億円(62.6%増)を見込んでいる。
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