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ファーストリテイリング/9~5月営業利益72.1%増、日本・東アジア事業が回復

2021年07月15日 11:30 / 決算

ファーストリテイリングが7月15日に発表した2021年8月期第3四半期決算によると、売上収益1兆6980億8200万円(前年同期比9.9%増)、営業利益2278億9700万円(72.1%増)、税引前利益2456億5400万円(72.5%増)、親会社に帰属する当期利益1513億5100万円(67.0%増)となった。

上期はユニクロ事業を中心に収益性が改善し、大幅増益となったことに加え、第3四半期連結会計期間の3カ月間は、新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けた前年に対し、すべてのセグメントで業績が回復し、大幅な増収増益となっている。

その他収益・費用には、海外ユニクロ事業を中心に減損損失を175億円計上したことから、ネットで152億円のマイナスとなった。金融収益・費用はネットで177億円のプラスだった。これは主に、外貨建資産などの換算による為替差益を195億円計上したことによるもの。

国内ユニクロ事業の第3四半期連結累計期間の売上収益は6751億円(12.7%増)、営業利益は1195億円(51.0%増)と、大幅な増収増益。上期は、在宅需要にマッチした商品や秋冬コア商品の販売が好調だった。第3四半期連結会計期間の3カ月間も、前年の業績のハードルが低かったことで、大幅な増収増益となった。

海外ユニクロ事業のの売上収益は7396億円(前年同期比9.8%増)、営業利益は977億円(88.7%増)と、増収、大幅な増益。上期は東アジアの事業の収益性が改善したことで、大幅な増益だった。

地域別では、中国大陸市場は、大幅な増収増益。韓国は、売上総利益率、販管費比率が改善した結果、営業利益は黒字に転換した。その他アジア・オセアニア地区(東南アジア・オーストラリア・インド)は、大幅な増収、営業利益は黒字に転換した。北米と欧州は、新型コロナウイルス感染症の状況が改善したことで、大幅な増収、赤字幅は大幅に縮小したという。

ジーユー事業の売上収益は2008億円比7.1%増)、営業利益は243億円(18.9%増)と増収、大幅な増益となっている。

第3四半期連結会計期間の3カ月間では、シェフパンツ、エアリーシャツ、カットソーカラーフレアスラックスなどの販売が増収に寄与した。ただし、緊急事態宣言の影響に加え、一部の商品がトレンドを捉え切れておらず、販売に苦戦したことで、会社計画を下回る業績だった。

グローバルブランド事業の売上収益は805億円(3.3%減)、営業利益は89億円の赤字(前年同期は60億円の赤字)と、減収、赤字幅は拡大した。

上期は新型コロナウイルスの影響で大幅に悪化したが、第3四半期連結会計期間の3カ月間は、大幅増収、営業利益は7億円の赤字(前年同期は67億円の赤字)と、セオリー事業を中心に業績が回復している。ただし、新型コロナウイルス感染症の影響が想定より大きかったことで、会社計画に対しては下回った。

通期は、売上収益2兆1500億円(7.0%増)、営業利益2450億円(64.0%増)、税引前利益2627億円(71.8%増)、親会社に帰属する当期利益1650億円(82.6%増)を見込んでいる。

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