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すかいらーく/12月期は原材料価格・物流費高騰などで営業損失55億円

2023年02月14日 10:40 / 決算

すかいらーくホールディングスが2月14日に発表した2022年度12月期決算によると、売上収益3037億500万円(前年同期比14.8%増)、営業損失55億7500万円(前期は182億1300万円の利益)、税引前損失82億2500万円(前期は143億2500万円の利益)、親会社に帰属する当期損失63億7100万円(前期は87億4200万円の利益)となった。

<すかいらーく>
すかいらーく

3月下旬以降、時短営業解除と春休みが重なりヤングファミリー層が増加したが、春休み終了後は低調な客足だった。ゴールデンウィーク(4月29日から5月8日まで)は人の動きが戻り、売上が回復基調となったが、ゴールデンウィーク明けの売上は再び鈍化した。5月26日からのプロモーション再開により、減少していたファミリー層の来店を促進した。6月末は、観測史上最も早い梅雨明けとなったことと猛暑により売上が回復した。

7月は前月販促の残存効果でファミリー層が一時回復するもコロナ第7波の影響で再び減少となった。シルバーウィーク(9月17日から19日まで、及び9月23日から25日まで)は台風が二つ直撃し、マイナス影響があった。一方で、9月中旬以降、順調に客足が回復した。10月下旬までは順調に回復し、10月末頃からはコロナ感染者数の増加を受けて客数が減少に転じた。11月はコロナ第8波の本格到来により政府からの行動制限はないものの、外出自粛や外食控えが顕著になった。12月はコロナ第8波の長期化により回復スピードは想定よりも鈍いものの、年末年始準備に向けた消費活動活性化により売上は回復した。

まん延防止等重点措置適用期間が当初想定より長引いたことや、想定外に発生した新型コロナウイルス感染症第7波、第8波とそれらの長期化により、売上が計画を下回った。まん延防止等重点措置延長による時短協力金の追加計上が一定の利益押し上げ要因となったが、原材料価格や光熱費、物流費の高騰、店舗減損損失及び給与計算に関する臨時損失計上により、営業損失となった。

次期は、売上収益3550億円(16.9%増)、営業利益60億円、税引前利益35億円、親会社に帰属する当期利益10億円を見込んでいる。

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