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すかいらーくHD/1~3月営業赤字3億8000万円、閉店ののれん除却損響く

2023年05月15日 18:19 / 決算

すかいらーくホールディングスが5月15日に発表した2023年度12月期第1四半期決算によると、売上収益845億6800万円(前年同期比26.0%増)、営業損失3億8000万円(前期は2億円の損失)、税引前損失10億4300万円(前期は9億1600万円の損失)、親会社に帰属する当期損失6億6100万円(前期は4億6700万円の損失)となった。

<新業態「桃菜」1号店>
新業態「桃菜」1号店

売り上げ面では、ファミリーダイニングの「ガスト」「バーミヤン」「夢庵」が復調。コロナ禍で減少していたヤングファミリー層が戻ってきており、地方店舗の客数も徐々に回復しているという。

宴会売り上げ、深夜営業、アルコール需要、インバウンド顧客も増加している。

一方、閉店によるのれんの除却損を22億5200万円計上、インフレ手当を支給したため、利益面は赤字となっている。

売上総利益率は、値上げによる各メニューの粗利益率改善や店舗段階での食材ロスの低減、部門横断の原価低減プロジェクトで講じた対策などにより、鶏卵などの価格高騰の影響を一定程度抑制。売上総利益率は67.6%と前年同期比で0.4%の悪化に止めた。

水道光熱費の使用量を約7%、食器費・消耗品費を約8%削減。しかし、昨今の急激な物価上昇をうけ、従業員とその家族の生活を支援するため、全社員および社会保険に加入済みのパート・アルバイトへ「インフレ手当」(特別一時金)を支給したことなどから、販売費および一般管理費は551億7000万円で、前年同期比で37億100万円増加している。

の規出店は8店舗、業態転換は10店舗。新規出店8店舗のうち1店は海外での出店で、マレーシアで「しゃぶ葉」の4号店をオープンした。店舗改装(リモデル)も継続して行っており、24店舗の店舗改装を実施した。

アフターコロナを見据えて開発を進めてきた新業態の「八郎そば」が2023年1月18日、「飲茶テラス 桃菜」が2023年2月1日に、それぞれオープンしている。店舗数はグループ計2986店舗。

通期は、売上収益3550億円(16.9%増)、営業利益60億円、税引前利益35億円、親会社に帰属する当期利益10億円を見込んでいる。

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