サンドラッグが5月15日に発表した2023年3月期決算によると、売上高6904億6200万円(前年同期比6.4%増)、営業利益374億5200万円(10.0%増)、経常利益381億3400万円(9.8%増)、親会社に帰属する当期利益257億300万円(7.8%増)となった。

売り上げ面はインバウンド需要回復の兆し風邪薬・花粉症関連商材などの需要増加で、好調だった。グループ既存店売上高は0.5%増(ドラッグストア0.2%増、ディスカウントストア1.0%増)。
利益面は、売り上げ総利益の改善・経費のコントロールにより増益となっている。
新規出店では、過去最高の98店舗を出店。106店舗で改装を実施している。建て替え7店舗・移転7店舗・契約満了3店舗・集約4店舗・複合先撤退等2店舗、計25店舗を閉店した。3月末で、グループ計1380店舗となった。
ドラッグストア事業の売上高は4515億2100万円(6.3%増)、営業利益は236億6500万円(9.2%増)。
インバウンド需要は回復の兆しが見られたものの、化粧品と医薬品の一部にとどまり、依然として繁華街店舗は、コロナ禍前水準の約50%で推移しているという。
また、積極的な新規出店に加え、風邪薬・花粉症関連需要の増加により、増収だった。
経費面は電子棚札導入等により生産性の向上を図るとともに、引き続き全社的に節電に取り組んだ。
65店舗を新規出店し93店舗を改装。21店舗を閉店し、1016店舗となっている。
ディスカウントストア事業の売上高は2885億1100万円(6.9%増)、営業利益は137億8700万円(11.4%増)。
マスク・ペット用品に加え、食品部門の値上げに伴いセール品が減少した影響で売り上げ総利益率が上昇し売り上げ・利益共に前期を上回っている。
33店舗を新規出店し13店舗を改装したほか4店舗を閉店した。3月末で364店舗となった。
次期は、売上高7465億円(8.1%増)、営業利益384億円(2.5%増)、経常利益390億円(2.3%増)、親会社に帰属する当期利益263億円(2.3%増)を見込んでいる。