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ベルーナ/3月期、アパレル・雑貨事業苦戦で減収減益

2023年05月15日 11:40 / 決算

ベルーナが5月12日に発表した2023年3月期決算によると、売上高2123億7600万円(前年同期比3.5%減)、営業利益112億1700万円(18.9%減)、経常利益124億5900万円(14.3%減)、親会社に帰属する当期利益74億1700万円(27.3%減)となった。

<ベルーナ>
ベルーナ

グループはアパレル・雑貨事業、化粧品健康食品事業、グルメ事業、ナース関連事業、データベース活用事業、呉服関連事業、プロパティ事業、その他の事業の8セグメントにおいて、1つ1つのセグメントを太く強くし、シナジー効果を発揮するポートフォリオ経営の成熟に取り組んだ。

アパレル・雑貨事業の売上高は883億1400万円(10.1%減)となり、セグメント利益は9億3000万円(55.5%減)となった。通販においては、第1四半期から新型コロナウイルス感染拡大の影響が一巡し、既存顧客のレスポンスが鈍化傾向となった。また、急激な円安進行や原材料価格の高騰、資材価格の高騰を受け第3四半期から商品価格の見直しや紙媒体における発行量の抑制を行い、収益性確保を優先した事業運営を行った。アパレル店舗においては、第1四半期から来店顧客数が回復傾向となったが、第3四半期以降は商品価格の見直しの影響もあり来店顧客数及びレスポンスが鈍化傾向となった。

化粧品健康食品事業の売上高は147億9200万円(7.8%減)となり、セグメント利益は5億8800万円(67.8%減)だった。化粧品販売事業は、台湾における新型コロナウイルス感染拡大の影響による苦戦及び第1四半期・第2四半期における国内の新規顧客獲得数の減少により減収となった。また、TVCM実施等により広告宣伝費が増加した。健康食品通販事業は、新規顧客獲得を強化した一方で既存顧客の売上が減少し、減収だった。

呉服関連事業の売上高は238億6500万円(0.6%減)となり、セグメント利益は12億4600万円(109.7%増)となった。衣裳レンタル事業は、大学卒業式の袴レンタルの拡大により増収となった。和装販売事業は、第1四半期から来店顧客数が回復傾向となったが、第3四半期以降は来店顧客数が減少傾向だった。また、さが美、東京ますいわ屋における構造改革が浸透し、収益力が向上した。

次期は、売上高2190億円(3.1%増)、営業利益140億円(24.8%増)、経常利益147億円(18.0%増)、親会社に帰属する当期利益94億円(26.7%増)を見込んでいる。

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