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イオンモール/3~5月の営業収益は過去最高の1055億円

2023年07月11日 15:33 / 決算

イオンモールが7月11日に発表した2024年2月期第1四半期決算によると、営業収益1055億2900万円(前年同期比9.7%増)、営業利益138億8300万円(6.0%増)、経常利益114億7100万円(5.8%増)、親会社に帰属する当期利益63億7200万円(2.3%増)となった。

<THE OUTLETS SHONAN HIRATSUKA>
THE OUTLETS SHONAN HIRATSUKA

営業収益は過去最高を達成、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益とも増益を確保している。

日本事業の営業収益は841億5000万円(7.4%増)、営業利益は102億9400万円(3.9%増)と増収増益。

5月8日より新型コロナの感染症法上の位置づけが5類に引き下げられたことで、生活者の外出意欲は一気に改善し、消費トレンドも急速に回復している

ゴールデンウィークには、人気アニメとのコラボイベントやプログラミングを学べるワークショップなど、全国のイオンモールで1000以上のイベントを実施し、ファミリー層の集客強化を図った。

イオンモール幕張新都心(千葉県)では、3月にJR京葉線の新駅として幕張豊砂駅が開業し、行政とも連携したさまざまなイベントを開催したほか、4月にはリニューアルを実施した効果もあり、売り上げ、集客とも好調だったという。

第1四半期連結累計期間の既存モール専門店売り上げは前期比8.0%増(対象91モール)だった。

2023年度は4施設のオープンを計画しており、4月にイオンモール豊川(愛知県)、THE OUTLETS SHONAN HIRATSUKA(神奈川県)をオープン。既存モールでは7モールでリニューアルを実施した。

中国事業の営業収益は143億9100万円(12.3%増)、営業利益は25億100万円(3.1%増)。

1月には、4年ぶりに行動制限のない春節を迎えたことで、春節期間に向けた帰省や旅行等の購買需要が高まった。3月は、気温の上昇に伴い外出機会が増えたことで、衣料品、スポーツ衣料、靴・かばんなどの業種が好調に推移した。その結果、第1四半期連結累計期間の既存モール専門店売り上げは前期比21.8%増(対象22モール)となっている。

ベトナム事業の営業収益は35億2800万円(31.6%増)、営業利益は10億9300万円(42.9%増)。

1月にベトナムの旧正月にあたるテトを迎え、テト前には各モールで衣料品を中心に購買需要が高まり売り上げをけん引した。3月には、女性に感謝の気持ちを伝える記念日である「国際女性デー」、省エネ実現を目的としたイベントである「アースアワー」など、積極的なプロモーションを展開し集客拡大した。第1四半期連結累計期間の既存モール専門店売り上げは25.4%増(対象6モール)と好調だった。

カンボジア事業の営業収益は18億9900万円(71.9%増)と増収を確保したが、営業利益は9700万円(61.2%減)と大幅な減収となっている。

昨年12月に開業したカンボジア3号店イオンモールミエンチェイ(プノンペン都)の前面道路となる、フンセン道路の陸橋工事による慢性的な渋滞発生により、集客数に影響がでている。工事は来年6月まで続く予定であり、現在政府による渋滞対策などを講じているという。

インドネシア事業の営業収益は15億5900万円(25.5%増)と増収、営業損益は1億500万円の損失(前年同期は2億6300万円の損失)となった。

ウィズコロナへの移行に伴い、行動制限が緩和され人流が正常化したことで、モールへの集客改善につながった。第1四半期連結累計期間の既存モール来店客数は前期比20.7%増(対象4モール)となっている。

通期は、営業収益4470億円(12.2%増)、営業利益585億円(33.0%増)、経常利益490億円(34.6%増)、親会社に帰属する当期利益270億円(107.8%増)を見込んでいる。

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