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イオン北海道/3~5月、オリジナル商品220品刷新などで過去最高売上高797億円

2023年07月12日 17:31 / 決算

イオン北海道が7月12日に発表した2024年2月期第1四半期決算によると、売上高797億7600万円(前年同期比3.0%増)、営業利益17億2400万円(6.6%減)、経常利益17億1900万円(8.0%減)、四半期純利益11億4100万円(11.4%減)となった。

同社は、2023年度を事業モデル確立の年度と位置づけ商品と店舗の付加価値向上」「収益構造の改革」「地域との連携」などに取り組んでいる。売上高の797億7600万円は、過去最高を更新。営業総利益は、売上高やテナント収入の増加で、256億8500万円(2.9%増)となっている。

まず「商品と店舗の付加価値向上」では、3月、札幌市北区に小商圏のモデル店舗として「マックスバリュエクスプレス新川3条店」を新規出店。また、GMS3店舗、SM2店舗の大型活性化を実施し、新規出店、大型活性化ともに前年同期を上回る投資額となった。大型活性化の取り組みとして、地域に親しまれている地場商品の取り扱い拡大や、デリカ、フローズンの売場拡大を柱に、立地特性や顧客のライフスタイルに合わせた品ぞろえを実現するとともに、設備を一新し買い回り環境の改善を図った。

商品では、オリジナル商品を約220品目開発、リニューアルしている。イオンのプライベートブランド「トップバリュ」は、新しいブランド体系のもと販売強化し、売上高が16.1%増となった。衣料、住居余暇では、オリジナルのキャリーケースを販売強化し、関連カテゴリーの売上高が56.0%増と伸長。運動会をはじめとしたスポーツイベントの再開により、キッズサイズのスポーツウエアや子供靴も堅調に推移している。

そのほか、環境配慮、サステナブルなどのニーズが高まる中、イオンのエシカルファッションブランド「SELF+SERVICE」の品ぞろえを増やし、こちらも好調。外出意欲の高まりに応える売場も構築し、化粧品の売上高が伸長したほか、健康志向の高まりにより、プロテインや機能性表示食品など、ヘルスケア用品が堅調で、特に睡眠改善関連食品では売上高55.4%増となった。

インターネット販売事業では、「イオン小樽店」(北海道小樽市)にネットスーパーの拠点を新設し、受注件数増加に加え配送時間の短縮を図り、売上高は6.0%増。GMS店舗で地域交流地点としての役割を果たすべく、文化芸術の披露や地域住民のためのイベントを本格的に再開し、パラスポーツ選手を招いたイベントや「パシフィック・ミュージック・フェスティバル」修了生を招いたミニコンサートを開催しました。

「顧客化の推進」では、最重要の顧客接点であるイオンのトータルアプリ「iAEON」について、新規会員獲得のため新規出店、活性化店舗において接客ブースを設置し、集中会員獲得に努め、新規会員数増加に寄与。会員向けクーポン配信を強化し、顧客ロイヤリティ向上も図っている。

「収益構造の改革」では、生産性の向上を図るべく、第1四半期累計期間で5店舗に電子棚札を導入した。また、セルフレジを12店舗に新規・追加導入し、導入店舗数は累計で116店舗となり、業務効率化を図ることで総労働時間は1.4%減となった。

通期は、売上高3310億円(4.3%増)、営業利益88億円(5.4%増)、経常利益88億円(3.5%増)、四半期純利益48億円(2.0%増)を見込んでいる。

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