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イオン九州/3~5月営業収益1233億円、ウエルシアプラスの出店加速

2023年07月12日 16:47 / 決算

イオン九州が7月12日に発表した2024年2月期第1四半期決算によると、営業収益1233億9700万円、営業利益19億4200万円、経常利益21億4900万円、親会社に帰属する当期利益17億5300万円となった。

同社は、2024年2月期より子会社であるイオンウエルシア九州の出店を加速していく計画で、同社を連結の範囲に含め、2024年2月期第1四半期連結会計期間より連結決算に移行した。そのため、前第1四半期連結累計期間に四半期連結財務諸表を作成していないことから、経営成績に関する説明と、財政状態に関する説明において前年同四半期及び前期末との比較分析は行っていない。

新規出店としては、「イオンなかま店」(福岡県中間市)、「マックスバリュエクスプレス室見店」(福岡市早良区)、「マックスバリュ城野駅前店」(福岡県北九州市)に加えて、イオンウエルシア九州の第1号店となる「ウエルシアプラス大野城若草店」(福岡県大野城市)がオープン。「ウエルシアプラス」は、調剤併設型ドラッグストアと生鮮食品・弁当・総菜までそろえたスーパーマーケットを融合し、地域の健康ステーションを目指して出店を加速する。

地域の困りごと解消の手伝いと地域コミュニティの場づくりを担い、顧客の暮らしがより便利になる新たな販売サービスとして「イオンの移動販売」を大分県由布市及び福岡県中間市にて開始した。同サービスでは、販売車に積むことのできない大型サイズの商品やまとめ買いなどの要望にも対応できるよう、「イオンネットスーパー」との連携に取り組んでいく。

「イオンネットスーパー」では、忙しい毎日の買い物時間を短縮し、生活スタイルに合わせた買い物をサポートするべく、「JR筑前前原駅」(福岡県糸島市)「JR九大学研都市駅」(福岡市西区)に「受け取り専用ロッカー」を設置、さらなる利便性向上に努めている。

6月より「イオン九州アプリ」のクーポン配信機能を、イオングループの公式トータルアプリ「iAEON」に移行。これにより、「決済」「ポイント」「クーポン」「お得な情報」が一つのアプリで完結でき、よりお得に、便利でスピーディな買い物を楽しめるようになった。

収益力向上の取り組みとして、店舗面では、総合スーパー(GMS)1店舗、スーパーマーケット(SM)2店舗を活性化し、店舗の魅力度向上に取り組んだ。このうち、「イオン小郡ショッピングセンター」(福岡県小郡市)では、より地域に密着した店舗を目指し、地域最大級の冷凍食品の品ぞろえに取り組んだほか、こだわりの珈琲豆や輸入食品を並べた「カフェランテ」や新たな専門店を導入している。

商品面では、外出や社会行事関連の需要の高まりに対応するべく、トラベル関連商品や化粧品、ウェルネスフーズ、総菜や冷凍食品などの品ぞろえを拡充。九州・沖縄・山口の各県のご当地食材や加工品をラインアップした「大九州マルシェ」の開催、九州の生産者、取引先と協力し、月替わりで「素材にこだわった逸品」企画の実施など、地産地消・地産域消の取り組みを推進した。

さまざまな商品の値上げが相次ぐ中で、生活応援施策として実施してきた「本気の価格」を「しあわせプラス」としてスケールアップし、引き続き企業努力により食品や日用品などの価格を維持。経費面では、セルフレジや電子棚札の導入店舗拡大、販促施策のデジタルシフトなどに継続して取り組み、店舗オペレーションの効率改善及び生産性の向上に努めている。

通期は、営業収益5000億円、営業利益79億円、経常利益80億円、親会社に帰属する当期利益43億円を見込んでいる。

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