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いなげや/4~6月、スーパー・ドラッグストアともに堅調で増収増益

2023年08月08日 11:10 / 決算

いなげやが8月8日に発表した2024年3月期第1四半期決算によると、営業収益632億2800万円(前年同期比5.2%増)、営業利益4億2300万円(前期は3億2000万円の損失)、経常利益5億円(前期は2億4400万円の損失)、親会社に帰属する当期利益2億9900万円(前期は2億9600万円の損失)となった。

<いなげや>
いなげや

スーパーマーケット事業の売上高は492億7600万円(5.4%増)、セグメント利益は2億円(前期は4億2800万円のセグメント損失)となった。商品面では、競合他社との差別化のため、生鮮、惣菜のおいしさや魅力をお客に伝え、こだわりの商品を提供した。また、グロッサリーでは原料原価高騰による多くの商品の値上げへの対応として、カテゴリー割引を定期的に実施し、一人当たりの買上げ点数の拡大を目指した。

販売促進では、来店動機となるコモディティの主力商品の曜日セールを実施するとともに、ロイヤルカスタマーへの対応としてポイント施策の強化、さらにチラシだけでなく、LINEミニアプリやネイティブアプリなどのデジタルコンテンツを活用したお客との接点の拡大を図った。地域のお客の困りごとの解消として、移動スーパー「とくし丸」のエリアの拡大を行い、4月に毛呂店(埼玉県入間郡毛呂山町)にて運行を開始し現在22台と順調に配車台数を増やした。

設備投資とては、既存店の活性化を引き続き推進し、ina21町田成瀬台店(東京都町田市)、立川幸町店(東京都立川市)など5店舗の改装を実施した。第1四半期連結会計期間末における店舗数は、前連結会計年度末と変わらず133店舗だった。

ドラッグストア事業の売上高は111億8100万円(5.7%増)、セグメント利益は1億4500万円だった。ウェルパークにおいては、「チェーンストア経営深化による成長力・収益力の拡大」を基本方針として、自動発注の精度向上やそのデータをもとに売れ筋商品の発掘、またグループ内においてPB商品の販売拡大や共同仕入れなどグループシナジー効果による収益力向上により、チェーンストア経営のメリットを最大限に引き出し、個店の魅力を高め顧客満足度向上の実現を目指して営業活動を行った。

設備投資では、既存店の活性化のため、日野神明店(東京都日野市)など8店舗の改装を実施した。第1四半期連結会計期間末での店舗数は、前連結会計年度末と変わらず143店舗だった。

通期は、営業収益2526億円(1.6%増)、営業利益15億円(21.0%減)、経常利益15億4000万円(29.5%減)、親会社に帰属する当期利益1億8000万円を見込んでいる。

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