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ヤマダHD/4~9月、デンキ事業堅調で増収増益

2023年11月02日 10:55 / 決算

ヤマダホールディングスが11月2日に発表した2024年3月期第2四半期決算によると、売上高7752億300万円(前年同期比0.1%増)、営業利益203億6500万円(3.0%増)、経常利益236億3900万円(1.1%増)、親会社に帰属する当期利益132億4800万円(24.9%減)となった。

<ヤマダデンキ>

デンキ事業における売上高は6446億900万円(0.2%減)、営業利益は202億60百万円(7.8%増)となった。売上高と営業利益は、家電小売業界が総じて厳しい状況にある中、積極的店舗開発によるシェア向上、Eコマースやリフォーム、家具・インテリアが順調に売上を伸ばした。

一方で、前年度の売上高には合併による大塚家具の2カ月分の売上高が加算されているため、減収・増益となった。売場面積の拡大は順調に推移しており、売上高は業界水準を上回って推移した。

住建事業における売上高は1200億1900万円(0.2%減)、営業損失は13億8200万円(前期は営業損失6億8100万円)と、前年から7億円の減益となった。

住建事業の会社別実績(内部取引相殺前)は、ヤマダホームズは売上高339億6600万円(4.0%減)、営業損失22億8800万円(前期の営業損失18億1000万円)となり、前期、契約形態を請負契約から設計契約に変更したことに起因する一過性の受注減少に伴う着工・完工・売上高の減少により、減収・減益となった。なお、直近の住宅受注は好調であり、また中古再販事業も順調という。

ヒノキヤグループは売上高587億6500万円(4.1%増)、営業利益7億3000万円(33.1%減)だった。住宅事業・断熱材事業ともに順調に推移したが、ウッドショック等に起因する原価上昇が影響を残し、増収・減益となった。但し、住宅事業の価格見直しによる粗利改善と着工促進は着実に進んでおり、通期での増収・増益に向けて順調に推移している。

バスやキッチン等の開発、製造を担うハウステックは、商品価格戦略の見直し、当社グループのシナジー効果等により売上高300億5500万円(5.4%増)、営業利益9億円(20.9%増)の増収・増益となった。円安や建築資材の高騰による原価影響は、付加価値提案による販売単価向上及びコスト削減等の経営改革、ナイスとの包括的取り組みによるシナジー効果により改善した。

通期は、売上高1兆6860億円(5.3%増)、営業利益505億円(14.6%増)、経常利益551億円(10.1%増)、親会社に帰属する当期利益319億円(0.2%増)を見込んでいる。

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