モスフードサービス/4~12月増収増益、既存店売上高5.4%増
2024年02月09日 16:24 / 決算
モスフードサービスが2月9日に発表した2024年3月期第3四半期決算によると、売上高705億5000万円(前年同期比9.9%増)、営業利益35億3800万円(282.1%増)、経常利益38億2500万円(227.4%増)、親会社に帰属する当期利益31億400万円(240.6%増)となった。
メイン事業である国内モスバーガー事業は、重点施策として粗利の改善、販管費の抑制を徹底し、利益確保に取り組んでいる。海外事業では、コロナ後の人流の変化に対応して、既存店の強化に努めるとともに、不採算店舗の閉店や本社経費の抑制など推進している。
国内モスバーガー事業の売上高は558億200万円(10.1%増)、セグメント利益(営業利益)は48億6000万円(0.8%増)。
昨年販売し好評だった「一頭買い 黒毛和牛バーガー」をリニューアルし、11月から販売した。第1弾として発売した「一頭買い 黒毛和牛バーガー シャリアピンソース~トリュフ風味~」は、好調な販売が続き、一部店舗では当初の予定より早く、第2弾の「一頭買い 黒毛和牛バーガー 特製テリヤキソース~ゆず胡椒風味~」に順次切り替えたという。
これまで未開拓であった、都市部の住宅地近接のコンパクトな物件等、多様な立地に適応した店舗づくりを推進した。出店24店舗、退店11店舗、計1305店舗となっている。
また、キッチン設備や機器を充実させ、省力化を図ったほか、コロナ禍で短縮していた営業時間を延長している。
海外事業の売上高は125億7400万円(9.7%増)、セグメント利益は0円(前年同四半期はセグメント損失1億5700万円)。
海外では、シンガポールは、不採算店舗の見極めと整理、物流コストと本社経費の削減に取り組んだ。原材料費の高騰を背景に、7月から一部商品において価格改定を実施した。
香港は、本社経費の削減、調達の工夫による原価率低減を図った。7月に一部商品において価格改定を実施し、来店客数の維持と客単価上昇による収益性改善を進めた。
台湾では、海外からの観光客の増加や国内旅行の活性化を背景に、飲食店への需要が高まっている。一方で、鶏肉など原材料価格が徐々に上昇していることから、コストの見直しなどを推進している。
通期は、売上高920億円(8.2%増)、営業利益37億円、経常利益39億円(995.2%増)、親会社に帰属する当期利益24億円を見込んでいる。
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