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PPIH/7~12月増収増益、通期はインバウンド需要回復などで上方修正

2024年02月13日 15:46 / 決算

ドン・キホーテなどを運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(以下:PPIH)が2月13日に発表した2024年6月期第2四半期決算によると、売上高1兆475億9400万円(前年同期比7.1%増)、営業利益755億100万円(31.4%増)、経常利益736億700万円(28.6%増)、親会社に帰属する当期利益482億1400万円(31.1%増)となった。

上期業績は、半期で初の売上高1兆円を超え、国内リテールのけん引により過去最高益を達成している。

売上は、インフレに対応したコストパフォーマンスやメリハリのきいた商品開発によるMD戦略の奏功、免税売上の伸長および外出・イベント需要を捉えたDS事業が好調。売上総利益は国内外ともにPB・OEMの伸長に加え、継続した在庫コントロールで総利益3310億円、総利益31.6%と予算を上回った。

国内事業の売上高は8864億700万円(7.9%増)、営業利益は731億6600万円。

訪日外国人観光客数が月を追うごとに増加しており、免税売上が大きく伸長したことやイベント需要の回復などで、既存店売上高成長率が7.4%増となったことから、増収増益となっている。

北米事業の売上高は1211億700万円(3.5%増)、営業利益は21億4300万円(40.3%減)。

円安進行で売上高は増加となったが、コスト増加や新規出店による販管費増加で営業利益は減少している。

アジア事業の売上高は400億6900万円(0.4%減)、営業利益は1億9300万円(83.8%減)。

内食需要の低迷と物価上昇による買い控え、新規出店による販管費の増加で減収減益だった。

第2四半期の出店について、国内では関東地方に3店舗、北海道に1店舗、中部地方に1店舗、近畿地方に2店舗、四国地方に1店舗を開店。法人別内訳はドン・キホーテ8店舗となった。海外では、米国カルフォルニア州に1店舗、シンガポール共和国に1店舗、香港に1店舗、台湾に1店舗、マレーシアに1店舗オープンしている。

一方、国内6店舗、海外2店舗を閉店した。

通期は、業績の進捗状況やインバウンド需要の回復などの市場環境を考慮し、連結業績予想を上方修正した。

売上高は79億円増の2兆700億円(6.9%増)、営業利益190億円増の1300億円(23.5%増)、経常利益186億円増の1260億円(13.5%増)、親会社に帰属する当期利益98億円増の765億円(15.6%増)を見込んでいる。

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