イオン九州 決算/3~8月営業収益は過去最高の2620億9400万円、新店・活性化が寄与
2024年10月09日 15:23 / 決算
イオン九州が10月9日に発表した2025年2月期第2四半期(中間期)決算によると、営業収益2620億9400万円(前年同期比3.9%増)、営業利益28億1900万円(48.2%減)、経常利益29億6100万円(47.7%減)、親会社に帰属する当期利益19億9500万円(48.4%減)となった。
新規出店(2023年度14店舗、2024年度上半期7店舗)、既存店活性化がけん引し、営業収益は前年同期比3.9%増(単体3.4%増)となり過去最高を更新した。
戦略的に生活応援施策を強化したことで売上総利益率は低下したものの、売上総利益額は2.8%増、その他の営業収入は2.0%増、営業総利益は2.7%増だった。
販管費は、6.7%増となっている。新規出店や既存店活性化の推進など今後の成長に向けた先行投資に伴う減価償却費の増加に加え、人的投資を積極的に実施したことで人件費が増加。前期より出店を開始したイオンウエルシア九州における先行投資に係る経費増も影響した。
既存店売上高は、32カ月連続で前年同月を上回っている(2022年1月~2024年8月)。
商品別では、食品は節約志向の強まりへの対応として生活応援施策を強化、農産品の相場高騰もあり売り上げは堅調に推移した。
衣料品は第1四半期は前年の反動影響があったものの、第2四半期はシーズン・社会行事対応で前年水準を確保している。
住居余暇商品は、6月の定額減税にあわせたセールス、猛暑対策・防災関連商品の需要増により堅調だった。
店舗面は、中期経営計画において高速出店を目指している都市部小型SM「マックスバリュエクスプレス」2店舗、調剤併設型ドラッグストアと生鮮食品・弁当・総菜を扱うスーパーマーケットを融合したフード&ドラッグ「ウエルシアプラス」1店舗を含めて新たに7店舗を出店した。
「イオンモール香椎浜(福岡県福岡市東区)」の敷地内に新たな商業施設「Kashii iina Terrace(かしい いーな てらす)」をオープン。一方で、今後の成長に向けた業態転換、再開発のため3店舗を閉鎖したことで、8月末における店舗数は342店舗となった。
また、オフィス向けキャッシュレス無人店舗「スマートNICO」は、各企業の事業所のほか大学や医療介護施設にも拡大し、当中間期末時点で計30カ所になっている。「Uber Eats」「Wolt」を利用した商品配達サービスを13店舗に導入し、計117店舗まで拡大した。
通期は、営業収益5340億円(4.6%増)、営業利益106億円(2.1%増)、経常利益106億円(0.6%増)、親会社に帰属する当期利益51億円(27.4%減)を見込んでいる。
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