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石光商事/販管費の節減効果で営業利益5億1100万円

2010年02月09日 / 決算

石光商事が2月9日に発表した2010年3月期第3四半期決算によると、売上高は252億7300万円(前年同期比11.8%減)、営業利益5億1100万円(前期は2億600万円の営業損失)、経常利益4億7900万円(3億6600万円の経常損失)、当期利益2億6800万円(2億9300万円の当期損失)となった。

第3四半期の利益面では、原材料価格の安定と円高の影響などで売上総利益率が改善し、販売費・一般管理費の節減などの効果で営業利益は増益となった。商材別の概況は、コーヒー生豆がエチオピア産コーヒー生豆の輸入が昨年より途絶えたため、販売数量は減少した。前年度後半からのコーヒー相場下落による販売単価の下落もあり、コーヒー生豆の売上高は30億5400万円(18.6%減)だった。

飲料製品と原料では、レギュラーコーヒーの売上高は飲料メーカー向け原料が増加したものの、コーヒーバッグと家庭用の袋入商品が減少し0.1%減となった。インスタントコーヒーの売上高は飲料メーカー向け原料が増加し、3.9%増だった。茶類の売上高は、家庭用の紅茶ティーバッグが減少し2.5%減。全体の売上高は35億6900万円(2.1%減)となった。

常温食品は、農産缶詰、フルーツ缶詰、イタリア商品(パスタ・オリーブオイルなど)の減少で16.7%減だった。国内メーカー商品の売上高は中国向けの輸出が増加したものの、東南アジア向けの輸出と国内販売が減少し4.8%減となった。常温食品全体の売上高は70億2700万円(7.6%減)となった。

冷凍食品は、輸入水産加工品の売上高は外食店向けのエビ加工品や、食品メーカー向けのタコ加工品が減少し21.8%減となった。輸入調理加工品の売上高は、中国産製品の抵抗感の減少や生産国の変更などで41.1%増となった。一方、国内メーカー商品の売上高は中国・米国向けの輸出が増加したものの、東南アジア向けの輸出と国内販売が減少したため6.0%減。冷凍食品の売上高は71億2100万円(8.7%減)だった。

食品原料の売上高は小豆加工品、栗原料・栗甘露煮製品などが減少したため、42億1600万円(21.1%減)となった。

通期は売上高342億6600万円(4.8%減)、営業利益4億5900万円、経常利益4億1300万円、当期利益2億2000万円を見込んでいる。

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