H2O/阪急MEN'S TOKYO
2011年10月27日 / 店舗リポート
エイチ・ツー・オーリテイリングは10月15日、有楽町駅前の阪急有楽町店を男性専門の百貨店に改装し、「阪急MEN’S TOKYO」を開業した。
<阪急MEN’S TOKYO>
山口俊比古店長は「最大にして最良のビジネスマンのマーケットがある有楽町で、質の良いもの、おしゃれなもの、おいしいものを提案し、男性紳士服需要で地域一番店を目指したい」と語った。
同社では、銀座・有楽町のマーケットは、日本有数の富裕層が集まり、丸の内・大手町のビジネスマン需要があるほか、国内外のセレクトショップのフラッグシップが集積し、駅前に有楽町イトシアと丸井が開業したことで若年層が集まるという特徴があると分析している。
<1階入口>
同業他社やセレクトショップのフラッグシップは女性をターゲットとしているため、明確に男性をターゲットとした百貨店を打ち出すことで、地域での存在感を出す戦略をとった。
<男性用コスメとジュエリー>
執行役員の武田肇阪急MEN’S TOKYO担当によると、「メンズ専門店は、女性をターゲットとした百貨店との共存でなければ成立しずらい。隣に開業するルミネが女性をターゲットとしているので、相乗効果が見込める」と語った。
<ドレスアップスタイルのフロア>
「店舗入口に男性コスメや男性専用ジュエリーを配置。パープルのシャンデリアを店舗のエントランスに採用したことで、男の色気を表現し、これまでにない男性百貨店を演出した」(武田氏)という。
<スマートストリートスタイルのフロア>
目標年商は120億円で、銀座・有楽町地区の百貨店の紳士部門の売上合計と同等の規模を目指す計画だ。顧客ターゲットは30代~40代のビジネスマンで、平日のビジネスシーンと休日のカジュアルの双方の需要に対応するフロア構成とした。
<コスメとカフェを併設したフルーツギャザリング>
有楽町阪急時代の年間来店客数は約1200万人で、改装により、来店客数は増加する見込みで、想定客単価は、有楽町阪急時代よりも高くなる予定だ。男性客と一緒に来店する女性向けに8階には、女性向けのネイルサロンやボディケア、コスメとカフェの併設店舗なども展開する。
<スタイルメイキングクラブ>
おしゃれにこだわる男性へ向け、独自のサービスとして専属スタイリストによる洋服のコーディネートサービスを導入。会員制で、入会金は3000円、パーソナルメイキングメニューは2時間3万円から実施している。
<モノクルカフェ>
百貨店が集積する銀座・有楽町で存在感を出すため、新業態店舗も積極的に導入した。地下1階には、イギリスの男性誌「モノクル」がプロデュースする世界初の「モノクルカフェ」を導入。
<伊東屋WITHユナイテッドアローズ>
文房具の専門店「伊東屋」とユナイテッドアローズが開発した新業態「伊東屋WITHユナイテッドアローズ」では、セレクトショップのユナイテッドアローズの陳列技法と商品選定を生かした新しい文房具の提案を目指している。
<フェンディ>
イタリアのファッションブランド「フェンディ」は、日本ではじめてのメンズコレクションを展開するなど、インターナショナルブランドでも「阪急MEN’S TOKYO」だけの店舗を多数取り入れた。
「世界が舞台の男たちへ」をテーマとした同店は、オープニングイメージキャラクターに歌舞伎役者の市川海老蔵さんを起用した。飲酒問題による謹慎明けの海老蔵さんを起用したことについて、執行役員の武田肇阪急MEN’S TOKYO担当は、「有楽町阪急もある意味で出直しだ。世界を舞台にできる歌舞伎俳優を起用し、新たなスタートに弾みをつけたい」と語った。
■店舗概要所在地:東京都千代田区有楽町2-5-1営業面積:約1万1000㎡営業フロア:地下1階、地上8階営業時間:12時~21時(月~土)、11時~20時(日・祝日)売上目標:120億円http://www.hankyu-dept.co.jp/mens-tokyo/
<自主編集の靴売場>
<商品陳列にこだわったネクタイ売場>
<男性向けバッグを中心に揃えた1階のPRADA>
<男性向けかばん・小物を展開する1階のBVLGARI>
<1階のGUCCIはかばんを中心にスーツも品揃えした>
<3階のARMANI COLLEZIONI>
<3階のJIL SANDER>
<4階のスタイルメンキングサロンの店内>
<5階には補正専門店を配置した>
<5階でオンワード樫山が展開するJ.プレスレッドレーベル>
<6階には自転車専門店ザ・パーク>
<7階にはサマンサタバサの男性向けバック専門店も>
<7階では均一価格アイウェア専門店JINSを配置>
<8階の男性向けケアメニューもあるネイルサロン>
<8階に美容室やフットケアサロンで女性向けサービスを強化>
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