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森ビル/テナントビルの電力消費削減実験

2013年05月29日 / トピックス経営

森ビルは5月28日、東京都のスマートエネルギー都市推進事業の一環である「テナントビルにおけるデマンドレスポンス実証事業」の実施事業者に決定したと発表した。

電気使用量を抑制し電力負荷の平準化を図るため、需要側で電力消費を抑える「デマンドレスポンス」は、ピーク時の電力需給ひっ迫の回避につながるだけでなく、CO2排出削減による環境負荷の軽減にもつながる仕組みとして重要性が高まっているという。

一方、オフィスビルや商業ビルでは、エネルギー使用量の6~8割をテナントが使用しており、ビル全体での省エネ推進には、テナントの協力が不可欠な実情がある。

今回、東京都が実施する「テナントビルにおけるデマンドレスポンス実証事業」は、ビルオーナーとテナントの協働により、建物の共用部だけでなく、テナント専有部も対象としたデマンドレスポンスの手法を開発し、その効果を測定、検証することでビルオーナーとテナント間の合意形成の円滑化に向けたノウハウや、節電効果に関するデータ等の蓄積を図るもの。

森ビルはこれまでも、テナントとの協働による省エネ・節電対策に取り組んでおり、東日本大震災後の電力需給ひっ迫時には、環境対策に積極的に取り組むテナントの協力のもと、節電等を行った結果、六本木ヒルズの自家発電プラントから一時間当たり最大5,000kWの電力を東京電力に提供した。

こうしたテナントとの連携ノウハウ、森ビルが開発、運用中のテナントのエネルギー使用量を可視化する「エネルギーWEBシステム」などを活用し、今後の好環境な都市づくり形成の一助となるべく、森ビル運営の「六本木ヒルズクロスポイント」と「虎ノ門36森ビル」の2棟において、実証事業を実施する。

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