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ユニクロ/中国の取引先工場の労働環境改善計画を発表

2015年01月16日 / 海外経営

ファーストリテイリングとユニクロは1月15日、中国のユニクロ取引先工場における労働環境の改善に向けた行動計画を発表した。

香港を拠点とするNGO団体SACOMが1月11日に公表した報告書で、ユニクロ商品の生産に係わるTomwell社とPacific社の工場における労働環境の問題点が指摘されたことに対応した。

ファーストリテイリングは、ただちに自社独自の調査を実施し1月11日、指摘された長時間労働などいくつかの問題点について事実であると発表していた。

Tomwell社とPacific社に対しては、SACOMによる報告書で指摘された問題点を早急に是正するよう強く要請し、改善の実現に向けて全面的に協力する。今後、1か月以内に、第三者機関と連携し改善状況の確認を行うという。

Tomwell社では、すべての労働時間を適正に記録・報告するよう即時改善を実施するとともに、ファーストリテイリングが生産パートナー向けコードオブコンダクトで定める基準にのっとり、労働時間を削減する。

今年2月以降、定められた労働時間を遵守できるよう、生産キャパシティと生産計画の見直しをただちに行う。政府機関による工場内の粉じん量などを測定する空気品質検査を即時実施し、結果に基づき労働環境改善の具体策を策定・実行する。

検査結果にもとづき、工場従業員に対し、必要な保護具の着用を義務づける。工場内の整理整頓を徹底する。

罰金と懲罰制度についての調査を実施、確認された場合には即時廃止する。工員組合を組織し、今年3月をめどに代表選挙と工員大会を実施する。

Pacific社工場では、工場従業員の休暇日数を増やし、今年7月以降、最低週1日の休日を実現するとともに、労働時間の削減に向けたその他の取り組みを実行する。

工場内の温度・湿度を含む労働環境について調査し、改善を実行。従業員に対し、工場内での適切な保護服および保護具の着用を義務づける。

また、罰金の徴収や処罰が行われないよう徹底するという。

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