大丸東京店は7月1日、増加する訪日外国人の中でも、特に超富裕層をターゲットにした時計販売サービスを開始する。
店舗に隣接するシャングリラホテル東京とタイアップし、ホテルのスイートルームなど52室の宿泊客に対し、店舗では通常販売していない、高級ブランド時計のプレミアムラインや数量限定品など、希少価値のあるブランド時計を宿泊客の好みを伺いながら、取り寄せし、通訳を伴ったスタッフがホテルの部屋まで訪問し提案する。
大丸東京店の5月の免税品売上は対前年で3.5倍になり、中でも中華圏の売り上げシェアはおよそ50%となった。全体の売上に対する免税品売上構成比は約3%で、まだ増加する余地がある。
東京駅という立地上、シャングリラホテルには、バスで移動する団体客は少なく、個人旅行で買い物を楽しむ、ビジネスで長期滞在するといった富裕層が多い。そういった顧客へ新しいサービスとして店頭にはないプレミアムな商品を提案する。
今回は、ニーズの有無の確認を含めた実験的な取り組みだが、東京店での実績を見て、大阪や名古屋といった都市部の店舗での導入を検討する。
大丸松坂屋百貨店の中では、心斎橋店が免税品売上でトップの店舗で、5月は売上構成比で約20%を占めた。タイアップするホテルの有無を含め、同様なサービスを展開できるか検討したいという。
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