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U.F.O./負債総額約360億円で民事再生法の適用を申請

2010年03月29日 / 経営

帝国データバンクによると3月26日、アパレル製品・雑貨の企画や製造などを行うU.F.O.が大阪地方裁判所に民事再生法の適用を申請し、保全命令を受けた。負債総額は約360億円。

U.F.O.は、現代表の谷絹子氏が1986年5月に設立した婦人服卸売業のファーストトレーディングの事業を継承するため、2002年2月にユーフォーとして設立。同年3月にユー・エフ・オー、2007年2月に今の社名に変更した。

ファーストトレーディングは、婦人服の企画から上海現地工場での生産管理、商社経由での量販店向け販売までを手がけ、2001年3月期には売上高約111億600万円を計上していたが、ファーストトレーディングが急遽解散を決めたため、U.F.O.がその経営基盤を継承した。

U.F.O.は上海と北京に複数のグループ拠点を持ち、アパレル製品や雑貨の企画・製造、輸出入、相手先ブランドのOEM生産を中心に行い、売上高は2003年7月期に約228億5000万円、2007年7月期に約537億8200万円、2009年7月期に約895億4800万円と順調に伸びていた。

しかし、積極的な設備投資を続ける中国法人への資金を、約200億円超の有利子負債でまかなってきたため、金利負担が収益を圧迫。2009年3月末に特定調停を申請していた。

特定調停は4月に取り下げ、5月以降、複数の金融機関から貸付債権の返還請求権に基づく売掛金や所有不動産に対する仮差押を受け、貸金返還請求訴訟や小切手金請求訴訟を提起された。

11月に再び特定調停を申請したが、ことし1月に取下げられ、1月7日には債権者の金融機関から大阪地裁に破産を申し立てられていた。

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