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日販/「店内決着アプリ」の提供開始

2013年10月31日 / トピックス

日本出版販売は10月30日、書店の店頭売上増加支援策として、日販が運営するオンライン書店「Honya Club.com」商品受取の対象書店へ「店内決着アプリ」の提供を開始した。

「店内決着アプリは、書店店頭に常設したタブレット端末から、読者が店内在庫を検索し、店内に在庫がなかった場合でも、その場で注文予約ができるサービスを実現するもの」(同社)。

サービス開始にあたり店頭でアンケートを実施したところ、来店の理由は「買いたい本があった」が75.8%と最も多く、目的買いの来店が圧倒的であることが分かった。一方で、買いたい商品が店内になかった場合、7割以上のお客がネット書店や他書店で探すと答えており、売上機会の損失が発生していた。

目的買いの読者のニーズ(購買欲)を満たし、競合店への売上流出を防止することを目的に、「店内決着アプリ」を検討し、開発したという。「店内決着アプリ」では、本を「探す」から「注文する」までを店内のタブレット端末1台で完結させるため、店内在庫のほか、日販のweb-Bookセンター在庫も検索できるようにした。

店内に在庫がない場合はその場で注文し、店頭か宅配での受け取りのいずれかを選択できる。商品の受け取りは、注文時に印刷される注文確認書をレジに提示するだけの簡易なオペレーションを実現した。

サービスを稼働するために、書店では、タブレット端末、プリンター、通信環境(Wi-Fi)を設置し、日販は「在庫検索」「注文」「Honya Clubカードポイント残高確認」などができるアプリを提供する。

10月23日から、首都圏3書店に先行導入を開始しており、今後は「Honya Club.com」の商品受取対象店である全国の約2,000書店へ、本格的に導入拡大を図る。今後、来店ポイントの有効活用や顧客に合わせた価値のある情報、リコメンド情報を提供するなど、アプリの新たなサービスを検討し、拡大する予定だ。

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