雪印メグミルク/トランス脂肪酸を低減したマーガリンなど新商品27品
2018年02月01日 13:30 / 商品
雪印メグミルクは、2018年春季新商品として、健康意識の高まりに対応した製品、こだわりの食スタイルに答えるアイテムをそろえた。
2018年春季は、新商品27品、改良品33品合計60品の新製品を発売する。
健康意識の高まりに対応した商品として、3月から家庭用マーガリン・ショートニングのすべての商品をトランス脂肪酸を多く含む「部分水素添加油脂」を使用しない仕様にリニューアルする。
トランス脂肪酸とは、脂肪酸の一種で加工油脂、それらを使用した加工食品に含まれる。2003年アメリカやデンマークで、トランス脂肪酸と動脈硬化、心疾患などとの関連性から規制が始まった。
2018年6月からアメリカでは、例外を除き、「部分水素添加油脂」の食品への使用を禁止する。
日本人のトランス脂肪酸摂取量は、欧米に比べ少ないものの、健康志向の強い消費者の中では、マーガリンを敬遠する動きがあり、同社は、「部分水素添加油脂」を減らしたマーガリンの開発に乗り出した。
同社独自の乳化技術、結晶化制御技術、油脂加工技術により、塗やすさとおいしさを兼ね備えた商品の開発に成功した。
また、パッケージでトランス脂肪酸の低減に取り組んでいることをPRするほか、マーガリンと健康に関する特設サイトを開設。
消費者への情報発信を強化し、バランスのとれた食生活の重要性と食の安全性について情報提供を行う。
健康面を重視した商品として、人気の「恵 ガセリ菌SP株ヨーグルト」(希望小売価格税別105円、100g)を特定保健用食品(トクホ)として、3月20日発売する。
「恵 ガセリ菌SP株ヨーグルト」シリーズは、内臓脂肪を減らすのを助けるヨーグルト。トクホ取得により、信頼性向上と他製品との差別化を図る。
<恵 ガセリ菌SP株ヨーグルト ドリンクタイプ ベリーミックス>
さらに、ガセリシリーズの既存ターゲット50~60代から30代前後の新規ターゲットの取り込みを目指し、ドリンクタイプに新商品を投入。
人気のベリー味を採用した「恵 ガセリ菌SP株ヨーグルト ドリンクタイプ ベリーミックス」(希望小売価格税別105円、100g)を3月20日販売開始する。フレーバーの種類を増やしたことで、既存顧客の買い回と促進と新規顧客拡大を目指す。
こだわりの食スタイルに答えるアイテムとして、仕事や勉強をしながらゆったり飲める「ながらラテ」の「BOTTLATTE」シリーズのパッケージを一新。
新商品として、無糖コーヒーを好む層に向けた「カフェラテ砂糖不使用」を3月20日、コーヒー感が強く男性向けの「コーヒーリッチ」を3月13日発売する。ともに希望小売価格は税別160円、内容量は400ml。
また、甘いものが好きな子どもから大人までをターゲットにした、不二家とのコラボ商品「ミルキー ソフト」(希望小売価格税別230円、140g)を3月1日に発売する。
豊かなミルク感と自然な甘さの練乳風味を味わえる。スプレッド市場を活性化し、若年層へのアピールを目指した新商品として企画した。
2月1日に行われた新商品発表会で、板橋登志雄常務は、「女性や高齢者の労働参加やSNSの発達でライフスタイルが多様化している。今回、自分らしさを重んじるこだわり消費、長寿化に伴う健康意識の高まりに対応した商品をそろえた」と話した。
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