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イオン/販売目標1700万ケース、新ジャンル「バーリアル」投入

2018年06月05日 15:40 / 商品

イオンは6月5日、全国の「イオン」「イオンスタイル」「ダイエー」「マックスバリュ」「イオンリカー」「マルナカ」「KOHYO」など約3000店で、プライベートブランドの新ジャンル商品「トップバリュ バーリアル」「同リッチテイスト」「同糖質50%オフ」の販売を開始した。

販売価格は、350ml1缶税込84円、6缶パック483円、1ケース1922円、500ml1缶118円、6缶パック685円、1ケース2732円で、リニューアル前の価格を据え置いた。

<バーリアルのプロモーション>
バーリアルのプロモーション

既存の韓国メーカーで製造していた「バーリアル」をリニューアルするものもで、今回は、製造元をキリンビールとした。

3商品合計の稼働年度の目標販売数量は1700万ケース(350ml×24本、500ml×24の各ケース合計)で、旧商品の1.4倍を計画している。

<店頭では国内製造を打ち出した>
店頭では国内製造を打ち出した

製造は、キリンビール神戸工場、取手工場、岡山工場、横浜工場。「バーリアル」については、イオンとキリンビールで初めて卸売業を介さない、直取引とした。

<神戸社長>
神戸社長

同日、イオン品川シーサイド店で会見したイオンリカーの神戸一明社長は、「昨年の酒税法改正以降、プライベートブランドでも低価格の商品のニーズが高まっている。新ジャンルの国内生産の商品としては、市場最低価格の商品を投入する。プライベートブランドであっても、ナショナルブランドのNo.1に負けない品質で、最安値の商品を投入することで、日々のお客様の信頼を得る商品としたい」と新商品の狙いを説明した。

オールターゲットの商品だが、メインターゲットは30代から40代の子育て世代の日常のお酒として提供したいという。

製造元にキリンビールを選定した理由について神戸社長は、「輸入ビールも品質は高いが、繊細な日本人の味覚に合わせた商品は国内メーカーの方が得意だ。キリンビールのものづくりの丁寧さを評価した」と述べた。

新しいバーリアルは、製造を海外から国内工場に変更することで、輸送時間を短縮する一方で、原料や酵母を一から見直すことで、より高品質なおいしさを実現し、パッケージもより色鮮やかにリニューアルした。

<冷蔵ケースでも専用コーナーを設置>
冷蔵ケースでも専用コーナーを設置

酒類でのメーカーとの直取引について神戸社長は、「卸売業の細かな商品提案が必要な商品カテゴリーもあり、商品の特性に合わせて商流は考えている。直取引だけを目的に動いているわけではない」と述べた。

2017年7月11日から、サッポロビールが製造している新ジャンルビール「トップバリュ 麦の恵み」(350ml1缶102円)については、バーリアルよりもワンランク上の新ジャンルビールとして販売を継続するという。

バーリアルは、麦芽と大麦の旨みを引き出し、マイルドでコクのある味わいでアルコール分は5%、リッチテイストは、コクと苦みの豊かな味わいとリッチな飲みごたえでアルコール分は6%とした。

糖質50%オフは、軽やかなホップの香りで、飲みやすくスッキリとした後味とキレを実現し、アルコール分は4%とした。

イオンリテールでは、ビール類のケース販売が、好調であるため、プロモーションエンドでは、ケース販売用商品も大量陳列した。

<ケース商品もエンドに陳列>
ケース商品もエンドも陳列

キリンビールは4月3日に、セブン&アイグループ限定商品として「一番搾り 匠の冴(さえ)」(350ml缶税込221円、500ml缶286円)を発売。

4月24日から、ファミリーマート限定で「CLEAR MALT クリアモルト」「同 糖質70%オフ」(350ml缶税込123円、500ml缶175円)を発売している。

5月29日から、ローソン限定で、「ローソンセレクト ゴールドマスター」と「ローソンセレクト ゴールドマスター糖質70%オフ」(各350ml税込108円、500mlは148円)を発売した。

特定流通チャネル向けのプライベートブランド商品の製造受託が増えていることについて、キリン広報部は、「製造受託をすることで、国内のビール類の品質向上に寄与するほか、結果的に工場の稼働率が向上する効果がある。ナショナルブランドへ集中投資する方針に変更はなく、個別の案件ごとに製造受託を検討する」とコメントしている。

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