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コンビニ/生ビール販売、「セブン」中止も「ニューデイズ」46店で実施

2018年07月17日 17:52 / 流通最前線トレンド&マーケティング

セブン-イレブン・ジャパンは7月17日、同日から都内と都内近郊の数店で予定していた生ビールの店頭テスト販売を中止した。

<セブン-イレブン>
セブン-イレブン

当初は、Sサイズ税込100円、Mサイズ190円でキリンビールの協力を得て「ちょい<生>一番搾り」と題してテストマーケティングをする予定だった。

広報部によると、「先週末の土曜日からネットを中心に想定外の反響があった。数店舗のテスト販売では、需要が集中して販売対応が難しくなり、お客様に迷惑がかかると判断したため販売を取りやめた」。

「テストマーケティングは需要を見極めるために実施するものであり、話題を作るものではない。今後の販売再開については未定だ」という。

ファミリーマートは、「生ビールの販売については現在、実施している店舗はなく、今後も販売する予定はない」とコメントした。

ローソンは、「生ビールの販売については実験的に扱ったこともなく、今後も販売する予定はない」と述べた。

<ニューデイズの生ビール販売>
ニューデイズの生ビール販売

一方で、JR東日本グループでコンビニ「NewDays(ニューデイズ)」やキオスクを展開するJR東日本リテールネットは、3月から10月頃までの期間限定で生ビールを一部の店舗で販売している。

7月17日現在、東京12店、神奈川7店、埼玉8店、千葉7店、茨城3店、栃木2店、静岡1店、新潟3店の44店で生ビールを展開する。

7月20日からは、埼玉県の「ニューデイズ熊谷」と「同籠原1」で生ビールを販売する予定で、合計46店で生ビールを提供する。

同社は6月末現在、コンビニ業態としてニューデイズで493店展開している(キオスクを除く)。

<生ビールの取り扱い店舗>
生ビールの取り扱い店舗

販売するのは、アサヒスーパードライ樽生ビールで容量は545mlカップのみ。2018年の販売価格は税込398円で、16時~24時は、298円で販売するタイムセールを実施し、夜の売上アップに貢献しているという。

同社では、2015年夏に「ニューデイズ大宮西口」と「ニューデイズ品川」(品川は現在、販売なし)で、生ビールの試験販売を実施した。

販売が好調なため、2016年は販売店舗を約50店に拡大し本格導入を開始した。2015年、2016年も545mlカップを使用し、420円で販売した。

2017年もほぼ同数の店舗で生ビールを販売し、容量は維持したまま販売価格を380円に値下げした。2018年販売価格は、酒税法改正などの価格上昇を受け、決定した。

<生ビールはセルフサービスで提供>
生ビールはセルフサービスで提供

広報部によると、「駅構内は、昔から新幹線の利用客など、列車の中でお酒を楽しむ人が一定数存在しており、ちょい呑み的な需要がある。ビール好きなお客さまにより冷たく鮮度感があるビールを提供するため生ビールを販売した」という。

生ビールの販売店舗は、毎年、見直しをすすめており、ビールサーバーの設置面積の有無やお客の利用動向などをふまえ決定している。

生ビールは好評で、生ビールサーバー導入店舗は、ビールのほか缶チューハイなど酒類全体の売上や、ホットスナックなどつまみ需要も取り込めており、相乗効果により全体の売上増につながっている。

ビールのほか、今年6月末から「ニューデイズ池袋西口店」でハイボール・レモンサワーサーバーの試験導入を実施。

そのほか、花火大会など大型催事での販売に対応する氷冷式サーバーの導入も実施している。

生ビールサーバーのメンテナンスについては、導入時にサーバーメーカーからの説明に加え、アサヒビールの講習を店長が受講しているという。

■NewDaysの樽生ビール販売中の告知
https://www.j-retail.jp/brand/newdays/info/detail.html?id=3151

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