コンビニ/加工食品「2分の1ルール」適用商品を拡大
2019年05月20日 17:20 / 商品
コンビニ各社が、加工食品の取引で従来の取引慣行である3分の1ルールを改め、2分の1ルールを適用する動きが拡大している。
3分の1ルールとは、賞味期限が6カ月の場合、メーカーが商品を製造して物流センターから店舗まで、製造から2カ月以内に納品し、店舗では賞味期限の2カ月前(製造から4カ月以内)に販売し、消費者が購入した時点で、賞味期限が2カ月ある状態を維持する商慣行。
<3分の1ルールと2分の1ルールの概要>
出典:農水省「1/3ルール等の食品の商慣習の見直し」2018年10月
賞味期限が3カ月以上残っていても、物流センター段階では、すでに店舗に出荷することができないため、物流センターからメーカーへの返品が発生し、食品ロスの原因になっている。
2分の1ルールでは、メーカーが商品を製造して物流センターから店舗まで、製造から3カ月以内に納品し、店舗では賞味期限の1カ月前(製造から5カ月以内)に販売し、消費者が購入した時点で、賞味期限が1カ月ある状態となる。
ファミリーマートは、全国の物流センターで、2015年4月から飲料、2017年11月から賞味期限180日以上の菓子に2分の1ルールを適用した。2019年3月からは、カップ麺にも2分の1ルールを適用している。
ローソンは2015年4月から飲料、2017年9月から菓子に2分の1ルールを適用している。2019年10月からはカップ麺に2分の1ルールを適用する予定だ。
最大手のセブン-イレブンは2014年11月から順次、飲料・菓子で2分の1ルールの適用を開始した。2019年8月からカップラーメンにも2分の1ルールを適用する予定だ。
<コンビニ各社の2分の1ルールの適用状況>
出典:農水省「食品ロス削減に向けた納品期限緩和の取組の進捗と今後の展開」
2019年4月12日
ミニストップは、2016年9月から飲料、2018年6月から菓子に2分の1ルールを適用している。
セイコーマートは2011年6月から、加工食品、飲料、菓子、カップ麺を対象に2分の1ルールを採用した。
そのほか、ポプラ、国分グロ―サーズチェーン、デイリーヤマザキも2分の1ルールの適用商品を拡大している。
■食品ロス削減に向けた納品期限緩和の取組の進捗と今後の展開について
http://www.maff.go.jp/j/press/shokusan/kankyoi/190412.html
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