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キリン/「氷結」6月単月販売数が前年比12%増370万箱で過去最高

2021年07月12日 11:30 / 商品

キリンビールは7月12日、缶チューハイ「氷結」の6月単月での販売数量が、前年比12%増の約370万ケース(250ml換算)と、2001年の発売以来で6月単月では過去最高を記録したと発表した。

キリンでは、「氷結」ブランドの大幅なリニューアルを実施。「氷結」(みかん、ウメ、パイナップル)と「氷結 ストロング」(サワーレモン、ライムシークヮーサー、ピーチ マンゴー)は、パッケージデザインのみを変え、3月下旬製品より順次切り替えた。また、「氷結 シャルドネスパークリング」は中味・パッケージを変えて、4月製造品から順次切り替えている。

同社では販売好調の要因として「リニューアル後のビール類ユーザーの流入加速」「消費者からの味への高い評価の獲得」「消費者のおいしさへの納得」を挙げている。

<氷結 シチリア産レモン>

「リニューアル後のビール類ユーザーの流入加速」では、リニューアルした「氷結 シチリア産レモン」の購入率が、リニューアル前と比較し、全体で約40%増と伸びたが、ビール類ユーザーは約60%増と、さらに大きな伸びをみせたことで販売をけん引したという。

キリンの調査によると、ビール類の併飲層が缶チューハイなどに求めるものとして「爽快な飲み心地」や「雑味のないクリアな味わい」などを挙げており、「スッキリした味」「果汁感が楽しめる」「飲みやすい」という点が評価されている「氷結」が、缶チューハイなどのユーザーはもちろん、これまでなじみのなかったビール類のユーザーにも受けたとみている。

「消費者からの味への高い評価の獲得」については、キリンが実施した「氷結 シチリア産レモン」の調査で、約9割の人が「これまで飲んだレモンチューハイの中で一番おいしい」などの回答を得たこと、リニューアル前と後の飲み比べで約9割の人が「おいしくなった」などと回答したことから、味が支持されたとしている。

<「氷点凍結果汁」の紹介イメージ>

「消費者のおいしさへの納得」では、「氷結」が、果汁を搾汁した後、清澄化して渋味や雑味を取り除き、氷点下で凍結させる「氷点凍結果汁」で、搾りたてのようなおいしさを実現しており、5月中旬から放送を開始したTVCMで、そのおいしさの秘密を印象的に表現。

その結果、5月前期のCM好感要因の「商品にひかれた」銘柄別トップ10でアルコールカテゴリーでは第2位を獲得したことから、「氷結」のおいしさへの期待感や納得感を高め、消費者の「飲んでみたい」という気持ちを喚起したと分析している。

「氷結」は、1~6月の販売数量でも、RTD(栓を開けてそのまま飲める低アルコール飲料)の市場全体が前年比6%増で推移する中、8%増と市場を上回った。

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