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ミニストップ/下期も「食事のデスティネーションストア」実現目指す

2021年09月15日 14:00 / 商品

ミニストップは9月15日、2021年度下期商品政策発表会を開催した。藤本明裕社長は、「現在はコロナの回復過渡期にあるが、まだまだ先行きが不透明だ。上期に引き続き、下期も食事のデスティネーションストア実現を目指す」と商品政策の方向性を示した。

<藤本社長>
藤本社長

同社では上期から、買上頻度が高い食事に注力し「食事のデスティネーションストア」を目標に掲げている。これまで、高付加価値の米飯商品の開発、店内加工ファストフードのデザートドリンクの開発、店内調理惣菜のおつまみ、おかずの強化を行ってきた。

弁当では、「チャーシュー弁当」、「駅弁風弁当」、「ずっしり極み!」の新シリーズを立ち上げた。店内調理惣菜では、毎月売り込み商品を発売し、デザートドリンクとして新カテゴリー「グルクル」の育成を図った。

その結果、ファストフードデザートドリンクは苦戦したものの、弁当、店内調理惣菜が売上前年比の伸び率で1位、2位となり、店内調理飯類も、ホビー、酒類に続く5位となった。特に、弁当が好調で、上期は3シリーズ累計で273万食を販売。また、ソフトクリームと混ぜながら飲むデザート「グルクル」もシリーズ累計254万食を販売した。

下期は、「米飯デリカ強化」「店内調理拡大」「ミニストップアプリの浸透」「オリジナル商品の展開強化」「トップバリュの拡充」を行う。

<仲澤商品本部長>

仲澤光晴商品本部長は、「外部環境の予見として、ワクチン接種状況も改善したこともあり、回復過渡期を経て、コロナ開けの特需期があるとみているが、エリアやタイミングなどが異なり消費の二極化が進行する」と下期の市場想定を説明した。

好調な米飯デリカでは、2021年秋から「北海道産ななつぼし」を使用したブレンド米に変更し、冷めてもおいしいという特徴を打ち出す。

また、店内調理飯類は、10月に大幅なリニューアルを実施する。副菜に野菜を使用し、価格を本体398円に統一し、容器を深くし食べやすい設計に一新する。また、紙容器へ変更しCO2の削減にも取り組む。

店内調理弁当は、上期に強化した単品惣菜の食材を最大限活用し、店内で炊き立てのおいしいごはんを強みとした、できたて感のある弁当を打ち出す。同時に、取り扱い店舗数を700店舗に拡大する。

スイーツでは購入頻度の拡大に挑戦し、さまざまなシーンに対応した商品と持ち帰りオペレーションで、テイクアウトの利便性を高める。また、ミニストップの冬の定番商品として、冷たいソフトクリームと温かいフォンダンショコラがぜいたくなスイーツ「フォンダンショコラ」を投入する。

9月6日から開始した「ミニストップアプリ」は、9月11日からWAON POINT1との連携を開始した。ミニストップを利用するカード会員、メルマガ会員、SNSフォロワーを第一ターゲットとし今期末に300万ダウンロードを目指す。

オリジナル商品の開発強化では、完売商品のソフトクリームを活用した商品のほか、弁当・惣菜を中心に展開する「やみつキッチン」とコラボレーションしたスナック菓子、冷凍食品、菓子パンなどを発売する。

トップバリュの拡大では、「健康」「お手頃価格」をキーワードとした商品を投入する。また、新規カテゴリーとして、「プロテイン」とお酢飲料「美酢」の取り扱いを開始し、来店頻度の改善と買上点数の増加につなげる計画だ。

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