無印良品/化粧水・乳液などの詰替用発売「プラスチック量」約4分の1に削減
2022年09月27日 13:30 / 商品
無印良品を展開する良品計画は9月28日、全国の無印良品の店舗とオンラインストアで、これまでボトルで販売していた化粧水や乳液などの詰替用品15アイテムを、発売する。今回の化粧水、乳液の詰替用品の発売を皮切りに、2023年中にすべてのスキンケア用品で詰替用を販売する予定だ。
良品計画は、2021年に発表した中期経営計画において、全ての商品をESGの視点で設計することを目指している。一方で、スキンケア用品は、年間約2500万個を売り上げる定番かつ人気の商品群となっている。だからこそ、プラスチックの廃棄量削減に関する取組が重要と考え、これまで使用済みボトルの回収を行ってきた。
また、リピーターのお客も多く、愛用者から「化粧水のボトルを捨てるときに罪悪感がある」「環境に配慮した詰替があると嬉しい」などの声を得ていた。これらを受け、今回スキンケア用品の詰替用を発売する。
詰替パウチは、ボトルと比べて包材のプラスチック量が約4分の1となり、一本あたり約22gのプラスチックを削減できる。今回、詰め替え商品を発売した15商品の2023年8月期の年間売上計画をもとに推計すると、商品購入者のうち約40%のお客が詰め替え商品を購入すると、年間約91トンのプラスチックを削減できる想定だ。
また、ボトルはこれまでスクリュータイプだったキャップを、片手でも簡単に開閉することができるワンタッチキャップに変更した。中栓がなくなったことで詰め替えがしやすい仕様に改良した。
今回、詰め替え商品を開発するにあたり、商品製造委託先では、新たにボトルではなく、リフィル商品を詰める製造ラインの増設を行っている。製造ライン増設の費用については、良品計画も一部を負担している。
設備投資をしてまで、詰め替え商品を開発した経緯について、取締役兼執行役員の嶋崎朝子食品部長兼生活雑貨部、企画デザイン室管掌は、「これまでは、ボトルの方が陳列の見栄えが良い、詰め替え商品は単価が下がるといった理由で詰め替え商品が積極的に販売されていなかった。一方で、お客様から詰め替え商品を求める声が上がっていた。無印良品は、商品開発だけでなく自ら店舗を運営することで、お客様とのコミュニケーションもコントロールできる。ローソンにも売場を展開しており、化粧品業界だけではできない詰め替え商品を進めていけると思う」と説明する。
また、「コロナ禍前からスキンケア商品の市場伸び率は二けた以上を維持している。化粧品は高いものが良いのではなく、機能をしっかりと考える傾向も広がりつつある。ただ、安ければよいのではなく、信頼でき長く販売が続いていくものという期待にしっかり応えることができると考えている」と語っている。
<詰め替え商品>
商品名 | 規格 | 税込価格 |
化粧水 敏感肌用 さっぱりタイプ | 200ml/リフィル | 490円 |
化粧水 敏感肌用 しっとりタイプ | 200ml/リフィル | 490円 |
化粧水 敏感肌用 高保湿タイプ | 200ml/リフィル | 590円 |
乳液 敏感肌用 さっぱりタイプ | 200ml/リフィル | 490円 |
乳液 敏感肌用 しっとりタイプ | 200ml/リフィル | 490円 |
乳液 敏感肌用 高保湿タイプ | 200ml/リフィル | 640円 |
エイジングケア化粧水 | 200ml/リフィル | 1240円 |
エイジングケア化粧水 高保湿タイプ | 200ml/リフィル | 1240円 |
エイジングケア乳液 | 200ml/リフィル | 1550円 |
クリアケア化粧水 | 200ml/リフィル | 1190円 |
クリアケア化粧水 高保湿タイプ | 200ml/リフィル | 1190円 |
クリアケア乳液 | 200ml/リフィル | 1190円 |
クリアケア薬用拭き取りローション | 300ml/リフィル | 1490円 |
導入化粧液 | 200ml/リフィル | 990円 |
拭き取り化粧水 | 200ml/リフィル | 1090円 |
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