セブンイレブン 新商品/尖った商品で若年層にリーチ「真夏のグルメ 旨辛界隈」
2025年07月29日 16:40 / 商品
セブン-イレブンは7月29日、夏季のフェア「真夏のグルメ 旨辛界隈」を開始した。
約2週間にわたり、ただ辛いだけでなく奥深い味わいを追求した「旨辛グルメ」が7カテゴリ21品が登場する。企画にあたり、同社がSNSなどで意識調査をした結果、夏バテや熱中症が気がかりであるという顧客のニーズが判明。夏場での食事に工夫している人が多く、レシピサイトを検索しても夏野菜のスープカレーなど辛さに特化したメニューが人気を集めていることに着目したという。
さらに激辛グルメの歴史を紐解いたところ、時代とともに辛さのバリエーションが豊かになり、味覚体験の進化が求められていることも分かった。現在では辛さに加えて、旨味も重要であると認識。そこで辛さだけではなく、美味しいから食べたくなるような「旨辛」を企画の中心に据え、テーマとした。
今回のフェアについて、米飯・麺類部の佐藤達也 シニアマーチャンダイザーは「従来よりも尖がった商品で攻めることで、若年層にリーチできると考えた。麻辣担のような商品にかなり可能性を感じている。その上で、さまざまなお客様を取り込みたいという狙いもあり、辛さが控えめの物から激辛まで幅広くラインアップした。
激辛グルメは時代とともにバリエーションが豊富になった。スパイス系、しびれ系、香りなどの刺激が加わり、今では『マー活』※という言葉が生まれてくるほどの盛り上がりを見せている。こうした辛さへのニーズが今回の旨辛界隈フェアにつながった。旨辛商品を食べて頂いて、夏バテを吹き飛ばして頂きたい」と述べた。
※山椒や花椒を使った激辛料理を堪能すること。「マー」は麻辣の「麻」。
各商品のパッケージには、辛さのレベルが唐辛子のマークで表示されている。「外部の客観的な味覚パネルの方々に食べていただいて、辛さの評価も頂いている。1(唐辛子マーク1本の表記)は辛味がほとんどなくて、3はとにかく辛い、という位置付けになる。辛いもの好きが食べても辛いと感じる指標が3だ。苦手な方にはかなりキツい辛さになっている」(佐藤氏)という。
今回登場した商品のうち、銀座デリーが監修した「カシミールカレー」(税別598円)の辛さ表示は、レベルMAXの3表記となる。過去のフェアでも登場した商品で、その際、セブンにとって手ごたえがあった一品。激辛商品のニーズ把握につながった。
同日、開催した新商品の発表会では、歌手・タレントで激辛好きとしても知られる鈴木亜美氏が登壇。今回の激辛商品4品を試食した。
このうち、佐藤シニアマーチャンダイザーのイチ押し商品でもある、エリックサウス監修「あいがけスパイスカレー」(税別698円)に対して、「クオリティの高さにびっくりした。しっかりしたスパイスで辛いものが好きな方も楽しめる」(鈴木氏)と評した。
なお、フェア第1弾では15品が7月29日~8月11日に、第二弾では6品が8月4日~11日に登場する。
アプリ会員限定のキャンペーンも開催。セブン‐イレブンアプリを提示して「真夏のグルメ旨辛界隈」の対象商品を買うと、税別100円以上の買物に使える20円引きクーポンが1枚もらえる。実施期間は7月29日~8月11日、クーポン利用期間は7月29日~8月18日だ。
また、今回のフェアで人気の出た商品を中心に、定番品の拡充や、将来的にはエスニック料理などにも挑戦することも検討している。
取材・執筆 古川勝平
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