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セブンイレブン/2018年度、北海道全店1000店に「ネットコンビニ」導入

2018年04月06日 18:30 / EC

セブン&アイ・ホールディングスは4月5日、2018年度末までに、北海道内のセブン‐イレブン全店・約1000店に「ネットコンビニ」を導入すると発表した

2017年10月から、北海道の札幌・小樽地区の15店で実証実験を開始。2018年度、上期中に北海道内の100店に拡大し、2018年度末までに北海道全店にネットコンビニを導入する計画だ。

<ネットコンビニの概要>
ネットコンビニの概要

後藤克弘副社長が同日、都内で開いた2018年2月期決算説明会で明らかにした。

ネットコンビニは、実店舗の商品をお客へ届ける店舗出荷型の仕組みを活用。専用アプリでお客が商品を注文すると、注文データが該当店舗へ送付され、店舗で店内商品をピックアップする。

注文商品は、西濃運輸の100%子会社であるGENieが、店頭まで受け取りに行き、商品をお客に届ける。ネットコンビニの売上高は店舗売上として計上する。

冬の売上が厳しい北海道では、高齢化も進み買物不便者が増加しており、現場から、「お客の不便を解決したい」という声があり実験を開始した。

スマホで注文し、7時~17時に受付し、配達料税込216円で、最短2時間後に届ける。

<配達不可エリアからのアクセスが増加>
配達不可エリアからのアクセスが増加

2018年1月末時点での、お客からのネットコンビニへのアクセス地点を調べたところ、配達不可エリカからのアクセスが多く、潜在ニーズが高いことが分かった。

そのため、3月30日からネットコンビニ実施店舗を20店に拡大し、カバーエリアを6万1000世帯から12万1000世帯に拡大する。

<ネットコンビニの実績>
ネットコンビニの実績

実証実験では、お客からの改善要望を受け、サービスの改善を実施。2017年12月には、予約商品も注文したいとの要望を受け、予約商品の配達機能を追加した。

2018年2月には、昼時の配送枠が埋まってしまい注文できない状況を受け、配車システムを変更しキャパシティーを拡大した。

また、17時以降にも注文したいとの要望を受け、24時間注文が受付ができるように改善し、夜から深夜帯のアクセスが大幅に増加した。

3月には、配達時間帯を拡大してほしいとの要望を受け、従来11時~20時の配達時間を、10時~21時へ拡大している。

後藤副社長は、「店舗出荷型のネットコンビニは初期投資が少ないメリットがあるが、注文を受けてからお客へ配達するまでの人員と労力に課題があった。西濃運輸の子会社を活用することで、この課題を解決した。配達可能エリア外からのアクセスが多いため、3月30日から対象店舗を20店に拡大した。2018年度上期中に100店、2018年度末までには北海道全店1000店へ対象店舗を拡大する」と述べた。

北海道以外のエリアでのネットコンビニの導入ついては、「ネットコンビニのニーズは確実にあるが、配送網の確立がひとつのカギとなっており、まずは北海道からネットコンビニを開始する。西濃運輸とも相談しながら、ネットコンビニの対象エリアを拡大する。北海道以外のエリアでの導入計画は現時点では未定だ」という。

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