楽天ラクマ/鑑定サービスの試験運用開始後半年で利用件数は約2.3倍に

2024年07月10日 14:34 / EC

楽天グループが運営するフリマアプリ「楽天ラクマ」は6月28日、昨今普及が進む「フリマアプリの鑑定サービスに関するアンケート調査」の結果を発表した。

「楽天ラクマ」では、ブランドリユースNo.1のコメ兵(KOMEHYO)と昨年9月から業務提携して、商品を購入したユーザーが必要に応じて商品の検品を依頼することができる「ラクマ鑑定サービス」を提供している。

<ラクマ鑑定サービスの利用件数>

調査によると、2023年11月・12月と2024年3月・4月のラクマ鑑定サービスの利用実績を比較したところ、利用件数が約2.3倍になっていた。また、検品により真贋が疑わしいとされる判定結果「基準外」と判定される商品の発生率が減少傾向になっていることも分かった。

<判定結果における基準外の比率>

5月16日~22日、「楽天ラクマ」ユーザー3717名を対象に「フリマアプリの鑑定サービスに関するアンケート調査」を行い、ユーザーの行動変容を明らかにした。調査ではフリマアプリ市場全体におけるユーザーの意識を調査するため、「ラクマ鑑定サービス」に限らず、フリマアプリにおける鑑定サービス全般について質問した。

<鑑定サービスの認知度>

「フリマアプリの鑑定サービスの認知」について質問したところ、「知っている」と回答したユーザーは約半数(49.2%)だった。この結果、鑑定サービスについて半数のユーザーがまだ認知しておらず、今後さらにサービス普及の余地があることが分かった。

<鑑定サービスの認知と購入の関係>

続いて、フリマアプリの鑑定サービスを「知っている」と回答したユーザー1827名と「知らない」と回答したユーザー1890名に、それぞれ「中古ブランド品を購入したことがある場所(ショップ)」について質問した。購入先を「フリマアプリ」と答えたユーザーは、「知っている」では54.6%であったのに対して、「知らない」では42.6%となり、「知っている」ユーザーの方が12ポイント高かった。

また、「実店舗、ECなど」と「その他」で購入経験があると答えた人は、「知っている」では18.1%、「知らない」では16.9%だった。さらに、この回答者にフリマアプリで購入しない理由について質問したところ、「知っている」では「直接状態を見ることができない」(38.6%)が最も多く、「知らない」では「模倣品・偽造品への不安」(37.2%)が最も多いことが分かった。

<ブランド品の出品・買取経験>

続いて、出品者への影響を調査すべく、「フリマアプリにブランド品を出品したことがある」と回答したユーザーを対象に、フリマアプリの鑑定サービスを知ったことでその後の出品に影響があるかを質問したところ「少しでも怪しい商品は出品を控える」(30.8%)が最も割合が高い結果となった。

<鑑定サービス認知後の意識の変化>

このことから、鑑定サービスの存在によって、出品者がより慎重に商品を出品していることがうかがえた。また、次いで「鑑定してもらえるので安心して何でも出品する」(26.0%)という回答が多かったことから、鑑定サービスがあることで出品者にとっても良い影響をもたらしていると考えられる。

「楽天ラクマ」は今後も、個人や事業者が参加する取引を通じて循環型社会の実現に貢献するとともに、ユーザーに利便性や付加価値の高いサービスを提供すべく、新たなプラットフォームの構築に努める。

■楽天の関連記事
楽天ラクマ/KOMEHYOと「ラクマ鑑定サービス」の試験提供に向け提携

楽天ラクマ/台湾ファミマアプリ内でリユース商品の出品連携を開始

流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。

メルマガ無料登録はこちら

EC 最新記事

一覧

リユースに関する最新ニュース

一覧

楽天市場に関する最新ニュース

一覧

楽天グループに関する最新ニュース

一覧

最新ニュース

一覧