オートバックス/ブロックチェーン技術の実証実験、引き続き検討

2016年11月22日 23:04 / IT・システム経営

オートバックスは、ベイカレント・コンサルティングと共同で8月から実施していた、ブロックチェーン技術を活用した中古カー用品の個人間売買の実証実験結果を発表した。

<実証実験の概要>
実証実験の概要

実証実験は、ビットコインの仕組みの根幹であるブロックチェーン技術を活用して、個人間売買プラットフォームを構築するもの。

ブロックチェーンは、分散型のP2P(Peer to Peer)ネットワークで構成されているため管理者不在であり、中央集権的な機能を置かずに信ぴょう性のある取引を成立させるのが特徴。

従来の中古カー用品の個人間売買サービスでは、各商品の信頼性については基本的に売却希望者からの情報提供に頼ってきた。

今回のサービスでは、改ざんが困難なブロックチェーン上で各商品の購入日、所有者データを管理し、それらを購入希望者に一部開示することで信頼性の高い取引環境をユーザーに提供する。

サービスを実現することで、各商品が販売されてから廃棄されるまで、その所有者などが追跡可能となるため、不法投棄などの社会問題の解決につながる可能性も期待されるという。

実証実験では、自社が介入せずに、ユーザー同士の操作だけで売買が成立し、商品の所有権やステータスを、改ざん不可能な履歴として管理できることが確認できた。

一方で、実際に運用する場合のオペレーションユーザビリティや、期待されたコストメリットの面では改善の余地があるため、実証結果を踏まえて、中古カー用品の個人間売買以外にもブロックチェーン技術の活用を引き続き検討するという。

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