キユーピー/AIを活用した原料検査装置を開発・導入
2019年02月21日 14:40 / IT・システム
キユーピーは、惣菜の原料となるカット野菜の検査に、AIを活用した自社開発の原料検査装置を導入し、運用を開始した。
惣菜の原料であるカット野菜の検査にAIを活用するのはグループで初めて。
1月から、キユーピーグループで、惣菜の製造・販売を行っているデリアの惣菜工場において、ポテトサラダなどに使用するいちょう切りのニンジンの検査工程に導入し、運用・検証している。
ニンジンの検査工程では、いちょう切りに加工されたニンジンを目視で検査し、規定外の形状や変色したもの、原料に混入した夾雑(きょうざつ)物などを取り除いている。
人の目による検査は作業者の身体的負担が大きく、作業改善が必要だった。
自社で開発したAI原料検査装置を導入することで、この工程を自動化し、作業効率を向上させ、かつ「働く人にやさしい」工程に進化させるという。
原料検査装置は、ディープラーニングを活用した、画像解析による良品選別のメカニズムを採用したのが特徴。
従来の原料検査装置では、色差などの画像処理で不良品のパターンを学習させる手法が一般的だった。
しかし、変色や変形、さまざまな夾雑物など不良のパターンが無限にあることから、高い精度を出すのが困難だった。
一方、キユーピーが開発した原料検査装置では、発想を逆転し、AIに良品のパターンを学習させる。
これにより、「良品以外」をすべて「不良」として検出することが可能になり、精度が飛躍的に向上した。
ボタン1つで誰でも操作できる簡便な操作性や、簡単に分解し洗浄できるシンプルな構造、狭い加工場でも多くのスペースを必要としないコンパクトさなど、生産現場の声をもとに、改良を重ねて、「シンプル&コンパクト」な操作性を実現したという。
キユーピーは、2016年にAIを活用した原料検査装置の開発に着手した。
2018年8月からは、ベビーフードで使用する冷凍の角切りポテトや角切りニンジンの検査装置として本格導入している。
この成果を応用し、多種多様な原料の検査装置として、グループ内での展開を進める。
今後の展開として、さらに検査装置の改良を進め、同じような課題を抱えている原料・食品メーカーへの提供も検討するという。
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