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青山商事/ネットとリアル融合「デジタル・ラボ」郊外店にも拡大

2020年09月04日 14:50 / IT・システム

青山商事は9月5日、ネットとリアルの融合システム「デジタル・ラボ」を新たに「洋服の青山」10店に導入、順次運用を開始する。

<ネットとリアルの融合システム「デジタル・ラボ」>
デジタル・ラボ

デジタルラボ導入店舗数は「洋服の青山」で41店、今回導入する8県の中で、青森県・静岡県・岐阜県・広島県・島根県・徳島県の6県については県内初導入となるもの。

「デジタル・ラボ」は、ネットの豊富な在庫数とリアル店舗の接客サービスの両メリットを最大限に生かしたシステム。導入店の店内には、同社のECサイトと連動するタッチパネル式の大型サイネージ、タブレット端末を複数設置し、来店客はこれらの端末を通してECサイト上にある約1000万点以上の在庫から好みの商品を選ぶことができる。

ECサイトは店在庫とも連動しているため、「デジタル・ラボ」の導入店では「洋服の青山」全785店舗にある在庫を確認することが可能となっている。

<デジタル接客機能も>
デジタル接客機能も

画面上のキャラクタースタッフがビジネス・就職活動・結婚式といった利用者の 着用シーン、要望のサイズ・モデル・価格帯・色柄などの商品の絞り込みをサポートするデジタル接客、人気商品のランキング、コーディネーションのシミュレーション機能も備えた。

利用者は店在庫をゲージ見本として試着や採寸を行うため、実際の商品の色柄や着心地などを確認した上で購入することができる。また、商品は自宅に配送となるため、購入後は手ぶらで帰ることができ、後日店に商品を受け取りに行く手間も不要だという。

「デジタル・ラボ」の導入店では、同じ色柄のスーツをサイズ別で保有する必要がなく、限られたスペースで多くの種類を陳列できることから、現在は主に都市部の売場面積約330m2未満の狭小店を中心に導入してきた。

今回は地方郊外店(売場面積約661m2以上の大型店を含む)を中心とした10店に導入するが、これらの店ではスーツ売場の一部を縮小。現在強化しているオーダースーツコーナー・ビジカジ商品・レディス商品などを拡充することで、多様化するビジネススタイルに対応した魅力ある売場を目指す。

一度スタッフの接客を受けながら「デジタル・ラボ」で買い物を体験することで、利用者のネット通販に対する抵抗感を払拭し、ECサイトの利用促進にもつなげていきたい考えだ。

■新規導入店:10店(洋服の青山)
青森浜田ドリームタウンアリ―店(青森県青森市)
東静岡駅前店(静岡県静岡市)
名古屋豊公橋店(愛知県名古屋市)
大垣店(岐阜県大垣市)
紙屋町店(広島県広島市)
松江店(島根県松江市)
徳島沖浜店(徳島県徳島市)
宗像店(福岡県宗像市)
福岡大橋店(福岡県福岡市)
福岡姪浜店(福岡県福岡市)

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