日本気象協会/台風接近時の需要予測、食パン売上平均1.7倍に
2020年10月06日 13:10 / IT・システム
日本気象協会は10月6日、シノプスと連携し、台風接近時の需要予測を検証する実証実験を実施し、実験店舗では食パンの売上が平均1.7倍となったと発表した。
台風発生時の食品スーパーでは、台風の上陸や接近前後には特定商品の買い溜めや買い控えが発生する傾向がある。
そこで日本気象協会とシノプスは連携して、2020年9月7日に九州・四国地方へ接近した台風10号の接近前後における需要の変化を予測する実証実験を実施した。
台風接近前後に特殊な需要変動が見られる食パンを対象に、台風予報データを導入した自動発注システムを活用。台風接近前の買い溜め需要への対応について、効果を検証。実験店舗では、食パンの発注において、平均で売上金額1.7倍、販売数1.6倍となった。
実証実験は、シノプスが展開する流通業向け需要予測型自動発注システム「sinops CLOUD」ユーザーで、四国地方に拠点を置く大屋の3店舗で行ったもの。
従来、台風発生時には店長、ベテランの発注担当者が経験と勘による発注をしていた。しかし、台風発生時には、安全のためのさまざまな判断も必要なため発注以外のさまざまなイレギュラー業務に追われ、台風の上陸、接近前後の特殊な需要変動に対応できない状況も多く発生している。
今回、日本気象協会の小売業向け商品需要予測サービス「売りドキ!予報」の気象条件の変化に伴う需要予測指数、台⾵情報データなどを「sinops CLOUD」へ提供。台風接近前後の需要変化に合わせた発注を自動化するシステムの可能性について、検証した。
■売りドキ!予報
https://ecologi-jwa.jp/service/retail/#uridoki
■問い合わせ先
シノプス 管理部 経営企画室
Email:ir@sinops.jp
問い合わせフォーム:https://www.sinops.jp/contacts
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