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ファミリーマート/10月から遠隔操作ロボット導入

2021年06月04日 12:40 / IT・システム

ファミリーマートとTelexistence(TX)は6月4日、遠隔操作ロボット技術を核とした、新たな店舗オペレーション基盤の構築のため、TX製ロボットと「Augmented Workforce Platform(拡張労働基盤、AWP)」のファミリーマート店舗への導入を、10月から開始すると発表した。

この取り組みは、ファミリーマートが2019年11月から、参画する経済産業省における「ロボット実装モデル構築推進タスクフォース」の一環でもあり、ロボットを活用した店舗の省人化や新しい店舗オペレーション基盤の構築を目指している。

このたび導入する「ファミリーマート経済産業省店」は、TXと遠隔操作オペレーションを担うTXの子会社、Model-T Operationsが運営する予定で、TXが開発した半自律型遠隔操作ロボットが店舗のバックヤードにおける商品補充業務を行う。

半自律型遠隔操作ロボットとは、人工知能の活用により、一部動作の自律・自動化が可能な遠隔操作ロボットのこと。人工知能による自律動作で効率化、省人化を実現しつつ、遠隔操作により人間の器用さを要する細かい作業の質を維持することができる。

まずは、飲料売場で業務量の多いペットボトル飲料の陳列から遠隔操作による業務を開始し、ロボットによる陳列速度や精度の検証をする。その後、多店舗展開が可能な取り組みについては、ファミリーマート全店への順次、導入を検討する。

この取り組みにより、工数が大きい商品陳列業務を遠隔操作化・自動化することで、店舗の省人化や物理的な店舗立地に制約されない自由度の高いスタッフ採用が可能になり、ロボティクスを軸にした全く新しい店舗オペレーション基盤の本格導入を推進する。

同時に、ロボットを導入しやすい環境(ロボットフレンドリーな環境)を継続的に模索することにより、生産性の向上や非接触化、お客の利便性向上と店舗従業員のオペレーション負荷の軽減などの実現を加速する。

TXは、「ロボットを変え、構造を変え、世界を変える」をミッションとし、遠隔操作・人工知能ロボットの開発やそれらを使用した事業を展開するロボティクス企業。世界中から高い専門性をもつ人材が集まり、従業員の国籍は10を超え、ハードウェア、ソフトウェア、自動化技術を一貫して自社で開発している。

半自律型遠隔操作ロボットとAWPを通じて、ロボットの活躍の場を工場の外にまで広げ、社会の基本的なあり方を変革することを目指すという。

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