ウェザーニューズ/1kmメッシュ高解像度の積雪予報・実況データの販売開始
2021年12月23日 12:00 / IT・システム
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ウェザーニューズは12月23日、企業向け気象データの提供・分析サービス「WxTech(ウェザーテック)」で、1kmメッシュの高解像度で積雪予報・積雪実況データの販売を開始したと発表した。1kmメッシュの高解像度での積雪予報と実況データ提供は日本で初という。
<1kmメッシュの積雪予報のイメージ(2021年12月20日9時の予報)>
サービスでは、60時間先までで1時間ごとの積雪の予測データと10分ごとのリアルタイムで解析積雪深の実況データを約1km四方の高解像度で受け取ることができる。積雪データはクラウドを経由し、データ連係の仕組みである「API」で提供するため、利用企業は緯度経度を指定するだけで必要な地点のデータを簡単に取得することができる。
例えば、屋外作業員向けに、現場周辺の積雪データを企業システムと連携することで、工事の安全対策や作業計画の調整に活用したり、運輸・物流事業者の場合は、積雪データを業務量予測や適正配車システムなどに取り込むことで、遅延リスクの早期把握や先回りの対応をしたりすることが可能になる。
ほかにも、ホームセンターの場合には、スコップや融雪剤など雪の日に売れやすい商品の需要予測、バスやタクシーの乗降場所など人が多く集まる場所で、電光掲示板と連携させて、一般の人に転倒への注意喚起を促すといった使い方もできる。
<1kmメッシュの積雪予報のイメージで記録的大雪となった札幌周辺の積雪予報(2021年12月20日9時の予報)>
一般に積雪予報を的中させるには、正確に実況を把握するため、多くの観測データが必要になるという。ウェザーニューズでは、独自の積雪観測網やスマホのアプリ「ウェザーニュース」のユーザーから寄せられる積雪の報告を活用し、1kmメッシュの高解像度な解析積雪深の実況データを生成して、AIを使った独自予測モデルに反映することで高精度な予報が可能になったとしている。
■WxTech
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