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ウェザーニューズ/気象データに予報士コメント添付、外食予約サイトで導入も

2022年07月26日 14:00 / IT・システム

ウェザーニューズは7月26日、気象データで企業のDXを推進するサービス「WxTech(ウェザーテック)」で、気象予報士が365日運用する「予報士コメント」のデータ提供を開始した。

<お天気アプリ「ウェザーニュース」画面イメージ>

同サービスでは、毎日更新される気象予報士の短期予報・週間予報の解説コメントをテキストデータで提供。気象リスクへの注意喚起や対策の必要性を伝えるために日々コメントを作成し、スマホアプリ「ウェザーニュース」でユーザー向けに配信している。「予報士コメント」には、ゲリラ豪雨や河川氾濫の可能性、火山灰の拡散、猛暑による熱中症のリスク、局地的で雨マークがつかない降雨など、気象予報士として伝えたいポイントが記載されている。

<コメントを入力する気象予報士>

同社の気象予報士は毎日、47都道府県や特定の市区町村のコメントを入力。特に災害リスクが高い日は慎重に言葉を選んで運用している。火山噴火時には火山灰の拡散予測も提供しており、7月24日には桜島が噴火したことから、翌日は鹿児島エリアに対して、「今日の桜島の火山灰は北東から北西方向(霧島市、鹿屋市、南九州市、鹿児島市街地方面)へ流れる予想です。」とコメントした。

予報士コメントでは、天気マークでは表現しきれない気象リスクを伝えている。例えば、雨のリスクがあるものの確率が低い場合は雨マークをつけられないため、コメントで雨が降る可能性を伝達する。雨風が強い場合は、横殴りの雨で傘がさしにくいと記載するか、傘をさしても濡れそうなときはレインコートを推奨。気象見解だけではなく、生活への影響や対策まで触れるように心がけている。雪が降る場合は路面が凍結するので滑りにくい靴を推奨し、公共交通機関に影響が出る場合はスケジュールの調整を促す。さらに、花火大会やお祭り、プロ野球の優勝パレードなど、地域のイベントもピックアップしている。

今回、「予報士コメント」をメールやアプリに活用したいという、宿泊等予約事業者の一休からビジネス活用のニーズを受けて、企業向けにテキストデータをAPI化した。企業は必要なエリアのコメントを自動で取得し、メールやアプリ、ウェブサイト、サイネージなどに表示できる。加えて、「1kmメッシュ天気予報」のデータを併用することで、天気マークと予報士コメントをあわせて表示することも可能だ。

先行導入している一休では、ホテルやレストラン予約の予約確認メールに「予報士コメント」と「1kmメッシュの天気予報」を表示。一休の予約サイトは誕生日などのお祝いで活用されることが多いため、予約確認メールの開封率が7割超えと高く、例えば「折りたたみ傘を用意した方が安心」のような予報士コメントを添えて準備をサポートすることで、顧客満足度向上に役立てている。さらに1kmメッシュごとの天気マークを提供可能なことから、一休に登録されている2万件の飲食店やホテル周辺の天気予報も活用できる。

■一休での導入事例
https://wxtech.weathernews.com/case/ikyu.html

■予報士コメントに関する問い合わせ
https://wxtech.weathernews.com/contact.html

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