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パナソニック/イオンリテール62店舗に業務管理システム「AIワーク」導入

2022年02月24日 13:40 / IT・システム

パナソニックの社内分社であるコネクティッドソリューションズ社(以下:CNS社)、パナソニック システムソリューションズ ジャパンは2月24日、流通店舗のバックオフィスでの標準シフトモデル構築を可能にするSaaS型業務アプリケーション「CYTIS Shift for Retail」の提供を開始したと発表した。

<イオンリテールでの「AIワーク」利用イメージ>
イオンリテールでの「AIワーク」利用イメージ

また、イオンリテールの総合スーパー(GMS)62店舗のバックオフィス改革のため、同アプリケーションの仕様をカスタマイズした「AIワーク」を導入した。

「AIワーク」は、CNS社が2021年7月19日に発表した造る(製造)、運ぶ(物流)、売る(流通)業界のサプライチェーン領域の課題を解決するSaaS型業務アプリケーション群「現場最適化ソリューション」に含まれるシフト構築ソリューション「CYTIS Shift for Retail」を基盤とし、イオンリテール向けに仕様変更を行ったもの。従業員のスキル保有状況・作業実績の把握、最適人員配置、全店舗での業務最適化などを実現する。

これまで人による経験と勘で行ってきた店舗バックオフィスの人員配置や投入計画において、「CYTIS Shift for Retail」を通じ、データドリブンな標準シフトモデルを当てはめることで、シフト計画作成にかかっていた時間の7割削減が可能。計画から改善のサイクルを継続的に回すことにより、店舗運営のさらなる効率化が図れるという。

「CYTIS Shift for Retail」の利用料は、月額サービス料金(税別)=登録人数料金となっている。

「CYTIS Shift for Retail」は、単なるシフト割り当ての自動化ではなく、現場で得られたデータにインダストリアル・エンジニアリングのノウハウを加味し、今まで全店で共通化されていなかった業務の種類や従業員のスキルレベルをどの店舗でも同じ認識になるよう定義する。業務の種類、各従業員のスキルレベルに加え、客数予測、入庫荷物数、製造計画、勤務実績などのデータに基づいてワークモデルを自動作成。それらのデータをもとに勤務計画、作業計画を自動で作成できる点が特長となっている。

作成した勤務計画・作業計画に沿って日々の業務を行い、計画と、実際の勤務実績とを比較・評価することができるようになる。この計画と実績のデータを継続して取得しつづけることで、1日の人時生産性を高く保ちながらも、必要最低限の人数で、過剰な残業なしに無理なくバックオフィスの業務を効率化できる「標準シフトモデル」を構築することが可能になる。

標準シフトモデルの導入が進んだ店舗に、導入後の実績収集の仕組みを提供することで、計画と実績とのギャップを分析。人が多すぎた、あるいは足りなかったなどの検討をAIが行う。

計画と実績のギャップから、AIが最適な標準工数(RE値)を算出し、計画の精度向上を図り、自律的に効率化できる現場運営につなげることができるようになる見込み。

なお、パナソニックグループの持株会社制への移行にともないパナソニック コネクティッドソリューションズ社とパナソニック システムソリューションズ ジャパンは4月より、「パナソニック コネクト」に社名変更する。

■問い合わせ先
https://lp.jpn.biz.panasonic.com/cytis_shift_inquiry.html

■「CYTIS Shift for Retail」のWebサイト
https://biz.panasonic.com/jp-ja/products-services_cytis-shift-retail

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