イオンネクスト/「グリーンビーンズ」と冷蔵庫AIカメラを連携させた実証実験

2024年10月31日 14:37 / EC

イオンネクストとパナソニック くらしアプライアンス社は11月1日~30日、ネット専用スーパー「Green Beans(グリーンビーンズ)」と冷蔵庫AIカメラ、冷蔵庫用アプリ「Live Pantry」を連携させた実証実験を実施する。

<実証実験イメージ>

EC市場が大きな伸びを示す中、特に食品を取り扱うネットスーパーに対するニーズは高まりを見せている。一方で、直接手に取って商品の確認ができないため、特に生鮮食品の鮮度や大きさ、傷みなどについて不安を感じる顧客も少なくない。また、家庭で食品を捨てる理由として、食品が傷んだことが食べ残しに続く上位になっており、食品ロス削減の取組上の課題となっている。

そこでイオンネクストとパナソニックは、買物と家庭での温度管理が食品の鮮度維持に与える影響について事前に内部検証を実施。イオンネクストが運営するネット専用スーパー「グリーンビーンズ」で購入した食品を、パナソニック製の冷蔵庫で保存したときの鮮度保持に対する影響を調査した結果、鮮度を1週間~10日間維持できることが確認され、改めて温度管理の重要性が分かった。

今回の共同実証実験では、一貫した食品の温度管理と使い切り提案を行うことで生活がどれだけ豊かで便利になるのか、まとめ買いとその後の家庭で消費行動が変化するのかを検証。さらに、アプリで提案する献立と冷蔵庫の在庫食品との差分から、必要な食品をグリーンビーンズで購入できる仕組みを提供し、忙しい現代における効率的で便利な買物、消費体験の姿を検討していく。

また、入荷から配送先まで徹底した食品の温度管理に加え、冷蔵庫の保鮮技術との組み合わせによる保存で、食品の鮮度がより良く保たれるのかも確認する。

<購買リストをアプリと連携>

実証実験は、パナソニックの技術を活かしたソリューションを展開するスマートシティ「Fujisawaサスティナブル・スマートタウン」(神奈川県藤沢市)の住民の協力を得て実施する。参加者は1カ月間にわたり、グリーンビーンズで買物し、AIカメラを付けた冷蔵庫を使う。

まずはグリーンビーンズで、1週間鮮度保証の野菜「鮮度+」や、届いたその日から食べごろを期間保証する果物「食べごろ+」などを提供。これらの商品・サービスを通じて、まとめ買いを提案する。

次にパナソニック製の冷蔵庫AIカメラと、実証向けに一部機能を追加したパナソニック製冷蔵庫用アプリ「Live Pantry」も活用。鮮度を保持しつつ、カメラ画像からAIが野菜を自動認識し、日持ち目安に応じて先に消費した方が良い野菜と、その野菜を使ったレシピを勧めるという。

<アプリ提案受け再びグリーンビーンズで買物>

日持ち目安に応じて先に消費した方が良い野菜の通知や、その野菜を使うレシピが提案される体験を通じて、家庭での食品消費行動に変化があるのか、食品ロスへの削減につながるのかを検証する。

さらに、AI カメラ画像で冷蔵庫内の食品をアプリに通知することで、買物時にアイテムの重複を回避できたり、在庫食品と組み合わせて購入検討することで、効率的に買物できるかを検証。アプリでの献立作成や冷蔵庫内の食品の使い切り支援が、まとめ買いの促進など時短・簡便行動につながるのかも検証していく。

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