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丸亀製麺/富士通の「AI需要予測サービス」全823店舗で採用

2023年02月06日 15:08 / IT・システム

トリドールホールディングスは2月2日、富士通が開発した「AI需要予測サービス」を、讃岐うどん専門店「丸亀製麺」の国内全823店舗で採用すると発表した。

同社では2022年11月に「DXビジョン2028」を策定。この中の「2.AI需要予測を活用した店舗マネジメント業務の自動化」と「4.IoTを活用したエネルギーマネジメントシステム」の実現に向けて、「丸亀製麺」の店舗ごとの、日別、時間帯別の客数や販売数を予測する「AI需要予測サービス」の実証を2021年6月から段階的に実施、これらを経て今回の採用が決定した。

同予測サービスでは、気象データやトリドールHDが保有するPOSデータなどに基づいて店舗ごとの日別、時間帯別の客数や販売数を高精度に予測。これにより、「丸亀製麺」では、スタッフの適正配置や、これまでスタッフの知見で行っていた発注業務とうどんの仕込み量の最適化、店舗の空調などの適正稼働が可能になり、食品ロス削減、店舗の運営業務効率化やエネルギーマネジメントを実現する。

<「AI需要予測サービス」の概要>

POS販売実績、営業カレンダー、販促キャンペーンなどの企業が保有する各種データや気象情報などのデータを学習し、今後の来店客数や販売数を高精度に予測する富士通のAI需要予測ソリューション「Fujitsu Business Application Operational Data Management & Analytics 需要予測 SaaS」(以下、「ODMA需要予測」)をベースに構築した。

「ODMA需要予測」の特長として、データ特性から人が予測する思考プロセスをAI、機械学習技術により実装した富士通研究所の特許登録技術「動的アンサンブルモデル」により、複数の需要予測モデルを自動チューニングで最適に組み合わせることが可能。これにより、複数の予測モデルから単一の予測モデルを選択する場合よりも、周期、外的要因、トレンドなどさまざまな要因で変化する予測対象ごとの特性を的確に捉えた学習が期待でき、安定かつ高精度な需要予測を提供する。

加えて、需要予測をクラウドサービスとして提供し、出力する予測データをクラウド上で稼働する各種SaaSとAPIで容易に連携できるため、受発注業務、生産計画業務、レイバースケジュール策定業務などでの予測データ利活用を促進していく。

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