富士通/小売業向けPOS/MDソリューション FIT SHOP提供開始

2024年01月22日 13:50 / IT・システム

富士通四国インフォテックは1月17日、顧客接点を強化した「Fujitsu 小売業向けPOS/MDソリューション FIT SHOP」の提供を開始した。

「FIT SHOP」は、2022年10月にリリースし、専門店の顧客を中心に利用されている。さらに、顧客の店舗業務全般の課題解決を強力にサポートするという。

新型コロナウィルスの感染も落ち着き、規制や制限の緩和が行われたことで、さらなるデジタル技術の進化に合わせ、消費者のニーズに沿った新しい購買スタイルへの対応が求められている。「FIT SHOP」は、POS、MD/BO、CRM 機能を提供し、店舗業務を中心にオールインワンでのサポートを行っている。今回、顧客接点を強化するために各業務の機能拡張を行った。

MDとは、マーチャンダイジング(Merchandising)の略称。消費者のニーズを把握し、需要に合った商品を、適切な数量、適切な価格、適切なタイミング等で提供するための活動、商品政策、商品化計画を意味する。また、BOはバックオフィス(Back Office)の略。「基本的に顧客と関わることがない職種や業務」の総称。ここでは、店舗発注、仕入、検品、棚卸、予算管理等の業務システム。

POS機能は顧客の多様な決済やセルフ利用に対応できるよう決済機能を拡張した。MD/BO機能は、ハンディー端末の代替としてiPhoneで在庫登録・照会を利用することが可能になった。また、CRM機能では、EC向けの標準連携APIの提供や、WEB会員サイトの提供を開始し、OMO(Online Merges with Offline・オンラインとオフラインの統合)を実現する。

大きな5つの特徴があり、まず、従業員の人手不足や人件費の高騰という課題をセルフレジが解決する。FIT SHOPであれば、専用機ではフルセルフとセミセルフを切り替えての運用や、iPadでのキャッシュレスセルフレジも安価に導入できる。次に、専用機向け決済端末のJT-VT10、iOS向け決済サービスのSTORES・楽天ペイ・Star Payの決済種別をサポートしていたが、今回、マルチOS・フルセルフ・セミセルフレジに対応可能なVEGA3000でのキャッシュレス決済機能を追加。キャッシュレス決済の市場変化への対応力を高めた。

また、標準APIおよび連携ファイルが拡充したことで、店舗会員とEC会員の統合や、保有ポイントの共有化を強化し、サービス向上につなげる。各種MD/BO伝票や売上集計、ポイント履歴等のファイル連携も可能となり、さまざまなシステムとの連携がより容易になった。

さらに、今まで専用のハンディー端末で行っていた在庫管理が、 FIT SHOPではiPhoneやiPadで利用できるようになった。ハンディスキャナやカメラスキャナで商品バーコードをスキャンすることで、MD/BO機能の各業務(発注・検品・移動・棚卸)へのデータ登録が容易となり、カウントミスや不正防止、作業効率化につながる。

<棚卸登録イメージ>

そのほか、お客向けのWEB会員サイト機能を追加した。お客自身による会員カード発行や、個人情報の登録が可能になり、セキュリティが向上。また、自身の会員サイトにログインすることで保有しているポイントや、ポイントの有効期限、購買履歴が確認できる。

<会員サイトのイメージ>

FIT SHOP クラウドサービスでは、スタンダードプラン、プレミアムプラン、クライアントライセンス、会員サイトオプション、会員ショップライセンスの5つの契約プランを用意している。

■FIT SHOP
https://www.fujitsu.com/jp/group/fsit/services/pkg/possystem/index.html

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