イオンモール×富士通/バリアフリートイレ内での転倒などをレーダーで検出

2024年07月29日 10:42 / 経営

富士通とイオンモールは8月1日、「イオンモール太田」(群馬県太田市)内のバリアフリートイレで、「ミリ波レーダー分析AI」を活用して、転倒などの早期発見および用途外利用・長時間利用の検出に関する実証実験を開始する。

<トイレと点群データのイメージ>

期間は2025年1月31日まで。施設内の一部バリアフリートイレにミリ波レーダーを設置し、トイレ利用者をレーダーで捉えるというもの。プライバシーに配慮しながら、トイレ内での転倒などの異常事態の検出や各設備の利用率などの検証を行う。

情報はリアルタイムでクラウドへ転送され、AI分析を行った上でバリアフリートイレ内の転倒や用途外利用、長時間利用を検出し、安全性確保の有用性について確認する。エリアごとの利用頻度や占有率を収集し、利用者にとってより良いトイレ空間を目指すための検証を重ねていく。

富士通は、2024年1月からTOTOとミリ波レーダー分析AIを用いて、商業施設や駅構内などに設置されたバリアフリートイレなど、特にプライバシーを重視する必要がある空間での見守りについて実証実験を行っている。

イオンモール太田でも、バリアフリートイレ内における転倒など予期せぬ事故の早期発見による一層の安全性確保が課題となっていたことから、両者は今回、実証実験を同施設のバリアフリートイレで開始するに至った。

今後、富士通は評価結果に基づき見守り技術のさらなる改善を行い、イオンモールで誰もが安心して利用できるバリアフリートイレの普及を目指す。加えて、2025年3月までに日本国内向けにプライバシーに配慮した見守り技術のサービス化を目標にしている。

■実証実験概要
実施期間:2024年8月1日~2025年1月31日
実施場所:イオンモール太田(群馬県太田市)内の一部バリアフリートイレ

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