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東芝テック/小売業の販促を生成AIで最適化、消費者好みの商品を推測

2024年03月11日 17:14 / IT・システム

東芝テックは3月11日、深層学習モデル「トランスフォーマー」によるリテールプロモーション最適化AIソリューションを開発したと発表した。POSデータから顧客の好みや反応をAIに類推させ、個々の顧客とPRの組み合わせによる売上や利益のシミュレーションを行うほか、最適なクーポンやポイントの配信も実現するという。

近年の人工知能と機械学習の普及により、過去の購買・行動データを販促に活かすことがリテール分野に浸透したが、これらの手法では過去に購買が少ない消費者へのプロモーション最適化が困難なため、多くの場合はベストセラー、購買済み商品やその類似品、または新規性のある商品を提案するレベルに留まっている。

こうした課題に対して、東芝テックは「トランスフォーマー」モジュールをレコメンデーション・モデルそのものに組み込んだ。結果、消費者ごとの購買履歴に加えて顧客属性や商品属性、店舗属性などの情報を統合し、消費者の好む商品を推測できるようになったという。

さらに、顧客と商品別の膨大な組み合わせを計算し、クーポンを送った場合にどれだけ利益が増加・減少するのか算出することで、利益総額が最大化される組み合わせも推定できるようになった。

東芝グループが長年培ってきたAIノウハウと、東芝テックのリテール業界での知見を活用しており、業界における販促活動の効果測定や原資の有効活用に貢献していく。同ソリューションにより、顧客志向分析やOne to Oneソリューションの実現に向けた顧客反応分類が生成され、顧客志向の全体像可視化の弾みになるとしている。

■東芝テック問い合わせ先
https://www.toshibatec.co.jp/contacts/

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