日本調剤/生成AIで薬歴作成を支援するサービス50店舗で先行導入
2024年11月13日 11:05 / IT・システム
日本調剤は11月11日、corteとソラミチシステムが共同開発したAI薬歴作成支援サービス「corte(コルテ)」の導入を開始した。
日本調剤の50店舗に先行導入し、今後は効果検証を重ねながら、対象店舗の拡大を進めていく方針。導入により、薬剤師の薬歴作成にかかる時間を削減し、業務効率化を推進する。服薬後のフォローや医師へのフィードバックをはじめとした対人業務のさらなる充実を図り、医療の質を向上していく。
「コルテ」は、患者と薬剤師の服薬指導中の会話から、指導内容や患者が伝えた症状など薬歴に必要な情報を生成AIが自動で要約し、テキストにて表示するサービス。服薬指導の際に「コルテ」内の録音ボタンを押すだけで利用でき、薬歴に記載するための文章を簡単に作成できる。
服薬指導時の会話の記録から、薬歴記載に用いられる記載方法であるSOAP形式でテキストを作成(SOAP形式以外でも出力可能)。薬歴に不要な会話はカット、方言にも対応する。処方日数や残薬数などの数値や、病名、薬名も正確に入力。パソコン、タブレット、スマートフォンで使用でき、在宅訪問先でも利用できるという。
なお、通常の薬歴作成には、服薬指導中の患者との会話をメモに残し、服薬指導終了後に薬歴を記載する必要があり、薬剤師1人当たり1日に平均1時間25分かかるとのデータがある。
日本調剤は「コルテ」の導入により、薬歴入力にかかる時間を減らすことを期待しているという。AIで音声データを元に作成することで記載漏れを防止でき、記載内容の客観性も高まり、薬歴記載の質向上にもつなげたい考えだ。
■corte
https://hp1.corteai.jp/
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