ZOZO/生成AI活用で成功事例を公開、1500時間工数削減も

2024年12月05日 16:38 / IT・システム

ZOZOは12月5日、自社で開発し、業務効率化に大きく貢献した生成AI活用事例5つを公開した。

生成AIの業務・事業活用を強く推し進め、2024年は41件のツール・機能開発をおこない、実際に大きな効果がうまれた。

<アイテムレビューパトロール>

特に業務効率化に大きく貢献した生成AI活用事例として、「アイテムレビューパトロール」は、ZOZOTOWN上のアイテムレビュー投稿に対してガイドライン違反を検出するツール。

検出後に担当者の目視確認をおこなう運用を想定して開発したもので、担当者のガイドライン違反チェックにかける業務時間を67.7%削減、チェック件数を68.5%削減できた。

<カテゴリ提案機能>

ZOZOTOWN上で「その他」カテゴリとして設定されているアイテムの商品情報等を読み取り、最適なカテゴリへの修正提案をおこなうカテゴリ提案機能も開発し、お客が検索時に目的のアイテムに出合いやすくなり、ブランド側の機会損失も低減した。元々「その他」に設定されていた商品の約75%に最適なカテゴリがあると提案され、振り分けを実施した。

<アイテム画像のモデル着用判定>

ZOZOTOWN掲載アイテム画像から、モデルが着用しており、モデル身長と着用サイズが未入力の画像を検出する機能を開発。

担当者がモデル画像か否かを目視で確認したうえで、未入力の画像についてはブランドへ入力依頼していた業務の工数を削減した。今後、年間で、ブランドへ個別に入力を依頼する業務の工数を約1500時間削減できる見込みだ。

<IR情報の自動取集&要約ツール>

さらに、指定した企業のIR情報が更新されると、自動で情報を収集し、要約した内容を社内チャットで通知するIR情報の自動取集&要約ツールがある。取引先の情報キャッチアップやグループ間連携の戦略検討に活用することで、各自で個別に確認・要約等していた業務の工数を年間で、約510時間削減する見込みとなっている。

<過去の類似回答検索ツール>

そのほか、お客からカスタマーサポートに届いたシステム関連の問い合わせに対して、バックエンドエンジニアチームが回答案を作成する際に、類似する問い合わせへの実績回答を提示するBotツールを開発。過去のデータからRAGを構築して複数案を提示し、回答作成作業を効率化できた。今後、年間で、回答作成作業の工数を約187時間削減する見込みだ。

現在、ファッションEC「ZOZOTOWN」等のサービスを担当する部門の業務だけでなく、カスタマーサポートやバックオフィスといった幅広い部門に対して、生成AI専門チームがニーズのヒアリングをおこない、自社で開発・運用をおこなっている。

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