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JR東日本/東京駅で新幹線輸送を使った福島県の青果オンライン販売イベント

2021年08月17日 11:50 / 販促

JR東日本クロスステーションデベロップメントカンパニーは8月23日~9月5日、福島県大玉村と、JR東京駅構内の改札外にある「動輪の広場」で、新幹線とオンラインを使った福島県産青果の販売イベント「オンライン交流マルシェ in 東京駅」を開催する。

<販売される野菜や果物の一例(イメージ)>

イベントでは、大玉村で朝に取れた「もったいない野菜」と呼ぶ、形が曲がっているなどの理由で廃棄される規格外の野菜や、供給過剰で物流コストが合わずに畑に取り残された過剰野菜を新幹線で高い鮮度のまま輸送してし、その日の午後から販売する。商品は、きゅうりやなすなどの旬の野菜に加え、桃やブルーベリーなどの旬の果物も提供する。

<新幹線を使った荷物輸送の実施例>

輸送は東京駅~郡山駅を新幹線、郡山駅~大玉村は輸送車を使って行う。野菜は、生産者の負担を削減するため、段ボールではなく畑から収穫した野菜や果物が詰められた運搬用パレットのままで送る。

<パレット輸送の仕組み>

パレットは、東京駅で商品を取り出した後に新幹線の下り便で福島県に送り、循環させることで繰り返し使用する。また、大玉村から郡山駅まではコロナ禍の影響による大玉村内での過剰人員を活用することで、村内の雇用を維持する。

<「オンライン交流マルシェ」の過去の開催例>

一方、会場では200インチの大型スクリーンを設置して、福島県大玉村の生産者と東京駅の利用者をオンラインでつなぎ、交流を伴った形で販売を行う。

<「オンライン交流マルシェ」の仕組み>

スクリーンでは、大玉村の生産者が、自ら食材や地域のPRを行い、野菜の安全性を話すほか、生産のこだわりや、調理のコツ、地元ならではのレシピなどを伝える。

<「畑からの直送便」の仕組み>

「畑からの直送便」も行う。サービスでは、会場で利用者が「チケット(はがき)」(税込2500円の予定)を購入。住所と配達希望日を記入して投かんすると、大玉村の生産者が、旬の新鮮な野菜や米を収穫し、購入者の自宅に直送する。

JR東日本と大玉村では、東日本大震災から10年を契機に、福島県の産品に対する風評被害などの払拭(ふっしょく)と、コロナ禍で都道府県をまたいだ移動の自粛が求められる中で、オンラインを活用して、地域と首都圏の交流を生み出すことを目的に販売会を開催することにした。
同時に、イベント来訪者に風評被害や移住に関するアンケート調査を行い、大玉村の運営に対する今後の対策や関係人口の向上のデータを収集し役立てる。

■オンライン交流マルシェ in 東京駅
期間:8月23日~9月5日
時間:12時~20時(8月23日は13時から)
場所:JR東京駅構内地下1階改札外「動輪の広場」(東京都千代田区丸の内1-9-1 JR東京駅構内)

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