ニトリ/売場面積約5000m2、渋谷に山手線内最大級店舗
2017年06月29日 22:57 / 店舗レポート
6階~9階までは、目的買いで購入頻度が低い家具のフロアと位置付けた。家具の中でも、手ごろな価格帯の商品が多いリビングルーム家具を6階をに配置した。
商品の色や素材を選んで、お客自身が好みの家具を作れるニトリスタジオシリーズで、初めて革を使用したレザーセレクト売場を導入。ワンランク上の商品を求める渋谷に住む近隣住民のニーズに対応する。
7階はキッチン・ダイニング家具のフロアとした。キッチン・ダイニング家具は、渋谷に集まる若者を意識し、カジュアルな商品を打ち出した。
7階には、ニトリではじめて日立マクセルが提供するプロジェクター型デジタルカタログを実験導入した。
従来のデジタルカタログよりも大きな画像で、ストレスなく商品を選べることが特徴のシステムで、まずは2か月間試験導入し、本格展開を検討する。
商品を動画で解説する取り組みも開始し、店内の3か所に商品動画用壁面プロジェクターを導入。動画を用いて商品の利用方法や機能性などを訴求する。
8階には、ベットルーム家具を配置した。駐車場がない渋谷公園通り店では、購入することが難しい商品だが、大型家具ほど、商品を体験できることが重視されるために、ほぼフルラインの商品を展開する。
ホームファッションのような小物商品はECサイトとの競争が激しいが、価格も10万円に近い大型商品ほど、実際の使い勝手や風合いなどを確かめるお客が多い。
商品を実際に試せることが実店舗の価値の一つであるため、店舗での実売よりも、体験型のショールームとして位置付けた。商品を試した上で、ECサイトで購入することを想定している。
最上階の9階は、プロモーション的なフロアで、オープン時は、組み立て家具、ホームオフィス家具、キッズ用品を展開する。
今回は、渋谷エリアの若者でも購入しやすいカジュアルな組み立て家具を豊富に展開する。
ファミリー層の来店も多く見込まれるため、キッズ用品では、学習机を提案する。
実験的な取り組みとして、法人受付窓口を設置。渋谷エリアに出店する飲食店の食器のまとめ買いや飲食店店舗のリフォーム、家具の購入などをサポートする。
ニトリでは、都心型店舗の出店に合わせて、よりおしゃれでデザイン性を打ち出した商品群の開発を強化している。
デザイン性を重視した商品として、海岸をイメージした「Seaside Villa」を展開。ホームファッション全般に渡って統一感のあるデザインを提供する。
各商品カテゴリーごとに「Seaside Villa」をコーナー展開することで、ブランドの露出を高めている。
来店者の多くが徒歩となる立地であるため、各フロアにデジタルカタログコーナーを設置。一定金額以上の購入で送料を無料とするサービスも紹介している。
新たな取り組みとして、ニトリアプリを活用した「手ぶらdeショッピング」を提案。専用アプリをダウンロードすれば、各フロアで購入したい商品のバーコードを読み取るだけで、買い物リストが作成できる。
買い物リストは、ネットショップと連動しており、税別7000円以上の購入で送料が無料となる。
白井社長は、「急速に店舗を拡大しているため、店舗間でのカニバリも起きている。ただ、既存店とのカニバリを避けるために新たな商品開発をすることで、出店エリア全体のシェアを高めるのが、当社の強みだ。都心型店舗の出店と新たな商品開発を通じて、より強いニトリを創っていきたい」と語った。
店舗概要
所在地:東京都渋谷区神南1-12-13
店舗面積:約5000m2(1階~9階)
フロア構成:6階~9階:家具売場
1階~5階:ホームファニシング売場
営業時間:10時~20時
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