ヤオコー/目標年商18億円、埼玉県東松山市に標準店進化型の旗艦店
2018年02月23日 18:33 / 店舗レポート
グロサリーでは、従来よりも10cm奥行が深い深型の什器を採用した。10cm深めの什器を採用したことで、ペットボトルなら1フェースで2本多く陳列できる店頭在庫が確保できた。
できるだけ、各商品の納品ロットに合わせた棚割りとすることで、商品の補充回数が少なくなる工夫をした。
パート社員の働き方改革の一環として、商品補充や清掃など、部門を横断して売場で活躍するあらたな職種を新設。
店長、副店長が管理する人材で、開店時の品出し業務では、部門横断的に作業を手伝うような働き方を目指す。
グロサリーでは、品出しを中心に効率的な運営を目指しているが、ヤオコーが得意とする関連販売も一部で踏襲した。お好み焼き売場でヘラなど調理用品、はちみつ売場横に製菓用品など、雑貨を含めた関連販売をする。
ドライ食品では、産地指定の椎茸を使用した農産乾物をオリジナル商品として導入するとともに、地域に合わせた米菓コーナーを目指す。
酒では、地元清酒や焼酎の豊富な品そろえに加え、ワインを強化し、直輸入ワインの展開やメニューと連動した提案をする。
これまで、ワインはセレクションコーナーと名付けて、壁面に冷蔵ケースを配置してチーズとワインの関連販売を行っていたが、今回は、チーズとワインの売場を分離した。
常温商品と冷蔵商品では、物流が異なるため、品出しの効率では課題があった。今回は、より効率的な売場運営を目指したという。
ソフトドリンクや冷凍食品などの冷蔵ケース・冷凍ケースはドア付きの什器を採用することで、省エネを推進し、光熱費の削減を目指した。
レジは、セミセルフレジ9台を配置し、レジ人員の効率化を目指した。これまでは通常レジとセミセルフレジを併用していたが、競合店を含めセミセルフレジが普及し、高齢者であってもセミセルフレジを使いこなす人が増えたため、セミセルフレジに一本化したという。
ヤオコーの標準型店舗の売場面積は、1800m2~2000m2となっている。一方で、東松山新宿町店の店舗面積は約2200m2でやや標準店よりも大きめの店舗となった。
川野社長は、「東松山新宿町店の取り組みを検証した上で、今後の新店でも同様の取り組みを進めていく。店舗面積の違いから、すべてを既存店舗へ導入することはできないが、部分的に成功事例を落とし込んでいく」と今後の方針を語った。
店舗概要
所在地:埼玉県東松山市新宿町17-1
TEL:0493-27-3211
敷地面積:1万5174m2(SC全体)
延床面積:SC全体6343m2、ヤオコー3238m2
店舗面積:2200m2
営業時間:9時30分~22時
休業日:年間2日
年間売上:初年度18億円(予定)
駐車台数:236台
駐輪台数:151台
従業員:正社員19人、パートナー・ヘルパー・アルバイト129人(延べ人数)
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